2016年3月31日木曜日

花も鳥も虫も

 福島地方気象台はきのう(3月30日)、福島市のサクラ(ソメイヨシノ)の開花を発表した。いわき地方も至る所でソメイヨシノが開花したようだ。フェイスブックに花の写真がアップされている。
 わが家の庭では、プラムの白い花がほぼ満開になった=写真。おととい朝はいわき市役所へ向かう途中、国道6号上空でツバメを見た。今年初めてだ。きのうは街の帰り、夏井川の堤防を通ったら、対岸の茂みでキジの雄が「ケン」と一声鳴いた。ウグイスもへたなさえずりを繰り返していた。

 砂が除去されてグラウンドのように広くなった、対岸の河川敷は何年もたたずに草に覆われ、岸辺にヤナギが繁茂した。その若木が早緑色に芽吹いている。一気にいわきに春が到着した。

 ハクモクレンやプラムの花が咲いて、ツバメが南から渡ってきたとなると、虫だって――。花やツバメは人間に害をもたらすものではない。が、生け垣のマサキは毎年、ミノウスバ(蓑薄翅)の幼虫に食害される。春の到来が早い分、幼虫が孵化してうごめきだしているかもしれない。きのう朝、歯磨きしながら見ると、2ミリほどの幼虫がかたまっていた。例年よりほぼ1カ月早い出現だ。

 ミノウスバは、わが家では毎年晩秋、小春日のころにマサキの生け垣に卵を産み付ける。卵はそのまま越冬し、新芽が膨らみ始める春の終わりごろに孵化する。幼虫は最初、かたまって新芽を食べているが、成長するにつれて木全体に散らばり、さらに新芽を食べる。こうなったら手に負えない。常緑のマサキがあっという間に“落葉樹”になる。
 
 晩秋でも初冬でもいい、卵が付着した枝を剪定すれば問題はないのだが、「まだいい」「まだまだ大丈夫」「こうなったら春先に」と、先送りしているうちに手に負えなくなる。

 ミノウスバのかたまりを見たからには、剪定ばさみで枝・新芽ごと除去するしかない。初めて、3月にミノウズバの幼虫退治をした。しかし、これですんだわけではない。敵は波状的に孵化する。それに合わせてときどき新芽をチェックして、はさみを入れる。

「花より団子」は花も団子も同列で、どちらを選ぶかの話だが、ミノウスバの場合は「花より団子より虫」だ。花や鳥に浮かれてはいられない。年度代わりに伴う行政区の届け・更新、虫退治、学生相手の資料づくり……。この時期、頭が三角・四角・六角になる。

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