2009年9月26日土曜日

帰ればカツ刺し


シルバーウイークを利用した北欧旅行から、なんとか無事に帰って来た。5泊7日の間、食事はバイキング、コース料理、オープンサンドと、変化に富んだものだった。アルコール類もいろいろ試した。毎日同じメニューにならないよう、ツアーリーダーが工夫した結果だ。

とはいっても、日本との食文化の違いはどうしようもない。途中でご飯・麺類が恋しくなり、中華料理店に入ったり、日本料理店に入ったりした。パンはご飯よりこなれるのが早い。一時的に満腹感が得られても、たちまちおなかがすく。とうていご飯の粘り強さにはかなわない。バイキングの国で和食の力を再認識した。

漬物が恋しくなるかなと思ったが、そうはならなかった。キュウリのピクルスがあったからだろう。やや甘酸っぱかったものの糠漬けの代用にはなった。

夫婦一組を含む同級生6人が行動を共にした。スウェーデンに住む旧友の病気見舞いが主目的だが、こちらは思ったより元気でほっとした。薬の本作用で病気は治ったが、副作用が末梢神経に出た。ときどき痛みに襲われるのだという。旧友の家を訪ね、成長した3人の子どもたちも交えて、奥さん手づくりのスウェーデン料理を食べながら旧交を温めた。

旧友の見舞いを終えたあとは、ストックホルム市内を観光し、ノルウェーのフィヨルドを眺め、デンマークでは定番の人魚姫の像などを見て回った。正味4日の旅を終えて、きのう(9月25日)朝10時前、成田に戻り、そこで解散した。

いわき組は私ともう一人。昼食は常磐道のサービスエリアでラーメンを食べた。となると、夜はカツオの刺し身=写真=に、ご飯だ。

いつもの魚屋さんへ刺し身を買いに行くと、「どっか行って来たんですか」と聞く。ふだんは日曜日に刺し身を買うのが、金曜日、しかも服装が少し違って見えたらしい。ノルウェーのサケ養殖の話になった。

かの国でなぜサケ養殖が盛んなのか分かるかという。フィヨルドのために水深が深い。これがポイント。サケにえさをやると、どうしても残余物が出る。水深の浅いところでは、残余えさがたまってサケに悪影響を与える。フィヨルドではこれがない。波も穏やかだ。天然の養漁場をもつノルウェーは強い、という結論に落ち着いた。

実際、フィヨルド観光のなかでガイドさん(現地の大学教員だった日本人で、専門は地質学)がサケ養殖の話をした。残余えさについては言及しなかったから、そちらの知識は浅いのだろう。これも「百聞は一見に如(し)かず」の効果と言えば言える。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まずは、無事なお帰り何よりです!

それにしてもおいしそうなカツオの色ですね!見るたびにキュッと一杯って気持ちが騒ぎます。

ぜひ一度、講演会を聞いてみたいものです。

匿名 さんのコメント...

そういえば、今年はカツオにあまり出会えなかった。乱獲がたたり漁獲に影響し食卓の値段じゃないそうです。

ベーリング海域の下の太平洋上が公海の漁場だそうで中国 韓国 米国 日本が先を競って釣り上げる。それも100t規模で獲るからいなくなるんだろう。

日本が漁獲1位だそうです。

カツオがレッドデータブックに載る日は来るんだろうか?