2026年8月24日月曜日

誤嚥が怖い

                                 
 日ごろキャンバスと「対話」している親友の画家が「声を出して本を読んでいる」という。

 理由を聞いて納得した。医師から誤嚥(ごえん)を予防するために、のどの筋肉を鍛えるようアドバイスされた。

 実は私も同じ理由で、そばにある本でも、ブログの原稿でも、声を出して読んでみないとなぁ――と考えていたところだ。

食事をしていると、ときどき食べ物が気管に詰まりそうになる。味噌汁=写真=でもそうなる。

あるときは激しくせき込んだ。いつものせき込みならすぐやむが、このときはちょっとてこずった。やっぱりのどの筋肉が衰えているのだろう。

 いくら脳活=ブログの文章を書いているといっても、無言の行に変わりはない。親友の画家は独り身に戻ったから、しゃべる相手がいない。私もカミサンを相手に、「あれ」「それ」で用をすませている。「おしゃべり」には縁遠い。

 テレビを見ながら、「ああだ、こうだ」いうのはカミサンで、私はスポーツ番組を見ていて「よしっ」とか「うわー」とわめく程度だ。

 年寄りほど誤嚥しやすいと知ったのは、75歳と80歳を対象にした無料の歯科口腔健康診査を受けたときだった。

怖いのは誤嚥性肺炎で、歯周病菌が肺の中に入り込むと炎症を起こす、とあった。飲食物が食道ではなく、誤って気管に入り込むとそうなる。

 原因は老化や脳血管障害などによる飲み込み機能の低下、咳(せき)をする力の低下など、だという。

そういえば、若いときはコップの水をガブガブ飲んだものだが、今は……。

2024年の夏に水の飲み方の変化を実感した。暑いのでコップに氷を浮かべて冷えた水を一日に何回も飲んだ。それを繰り返しているうちに、少しずつ飲み方が変わっていった。

 最初はゴクゴク連続して飲み干すようにしていたのが、いつからかゴクンとひとくちやって、水が食道を下っていくのを確かめるような飲み方に変わった。

 すると、なぜだか知らないが、いつもの水道水なのに「冷たくてうまい!」と感じられた。

 はじめは、のどを潤すだけでなく、内部体温を下げる目的があった。が、「うまさ」を知ってからは、味覚を優先してゴクンとやるようにしている。

 今は、その飲み方が「うまい」からだけではなく、のどの筋肉が衰えたための「自衛」でもあったか、という思いがある。

姿勢も違っていたのではないか。ゴクゴクのときは顔を上げるようにして。しかし、ゴクンはあごを引くようにして。庭で歯を磨くときも、同じ理由で空を見上げないようにしている。

そうなったのはたぶん誤嚥を意識してのことだ、と考えると、納得がいく。その後は、水であれ何であれ、飲み方・食べ方が慎重になった。

 ご飯とおかずはよく噛む。ヤクルトは3口半、つまりゴクンを3回やって、残りをなめるようにして飲む。

 飲み方はそれでいいとして、まずは声出し、音読だ。覚悟はわかった、実行だよ、実行あるのみ――もう一人の自分が冷ややかに言う。

0 件のコメント: