2009年2月1日日曜日

冬のアラシ


きのう(1月31日)は低気圧の影響で朝から激しい雨と風に見舞われた。早朝散歩は当然、取りやめ。土曜朝市への買い出しもパス。これだけ荒れれば中止に決まっている――というわけで、行くのをやめたのだった。

10時すぎにいわき駅前の再開発ビル「ラトブ」内にあるいわき総合図書館へ本を返しに出かけた。

道々、横なぐりの風と雨が木を激しくゆさぶっていた。バス停留所の標識が倒れ、発泡スチロールの箱が路面を走っていた。道路工事などに用いられる円錐形の赤いカラーコーン(塩ビ製)も道路の真ん中に横たわっている。車が減速してすり抜けていた。

家へ帰ったら、カミサンの幼なじみのNさんが来ていた。南相馬市(旧原町市)から常磐線で来るはずの親類が、列車が運休となったのでレンタカーに切り替えた。時間ができたから顔を出したのだそうだ。では、高速道にも影響が出たことだろう。そんな悪天候なのに、午後になるとカミサンが行きたいところがある、という。

いわき市泉町の「アートスペース泉」へ出かけた。旧知の志賀葉月さんの創作人形展初日である(2月11日まで開催)。妖艶な女性の人形の数々に、志賀さんが磨いてきた手技と美への執念を感じた。妖艶さとリアルさとが表裏をなしている。そこまで仕事が深化していることにうなった。

帰りは海岸道路を利用した。海はシケていた。波頭が崩れると、しぶきが強風に散らされ、激しくゆれる白いレースのカーテンのようになる=写真。三角波の「ウサギ」がはねるどころではない。「ウサギ」がまぎれてしまうほどの波の荒れようだ。小名浜で最大瞬間風速29.3メートルを観測した。1月としては過去最高だという。

それでいつも思うのだが、このごろは低気圧が発達して台風のようになる。低気圧が凶暴化しているのだ。低気圧がそうなら、台風はどこまで凶暴化するのか。そんな怖さを感じる。

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