夏井川の堤防沿い、農家の庭の畑に自家消費用の白菜がある。大きく結球している。あるとき、外葉がはがされ、ポリ袋のようなもので“ほっかぶり”をしていた=写真。
いわきの山里では、師走に入ると白菜の先端部を稲わらやテープで縛る。結球した白菜は、外側の葉の先端が霜に焼けてチリチリになる。外葉に“鉢巻き”をして中の葉を寒さから守る農家の知恵だ。
鉢巻きをしないと、どうなるか。極寒期が過ぎるころから“葉ボタン”状になる。防寒のほかに、葉の展開を防ぐ役目もあるようだ。さらにはヒヨドリ対策。ヒヨドリは、1月後半には鉢巻きをした白菜をつつき始める。鉢巻きをしないと簡単につつかれる。被害を減らす工夫も兼ねているのだろう。
下流部の散歩コースの畑では、極寒期から春にかけて、白菜やキャベツがヒヨドリにやられる。でも、外葉をむいて“ほっかぶり”をした白菜は記憶にない。まあ、見た目はほっかぶりというよりは、“マント”を着たような感じのものもあるが。
先日、わが家に白菜が2株届いた。この冬、2回目の白菜漬けをする。小玉だから四つ割り、あるいは六つ割りにして干し、夕方には塩を振って重しをのせる。香り漬けにはユズの皮が欠かせない。買って来るかどうか、使うかどうか、悩ましいところだ。
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