スーパーの駐車場でカートを押すお年寄りを見た=写真。荷物は手提げバッグにほんの少し。バッグをカートに載せている。カートは「シルバーカー」代わりだった。
検査のために病院で「車いす」を体験した。買い物に行ったスーパーでカートが杖代わりの「シルバーカー」になることを知った。その体験が車いすやカートを見る目を変えた。
これまでずっと二足歩行が当たり前と思っていた。が、体調次第で車いすやシルバーカーの世話になる――そんな領域に踏み込んだことを自覚する。ならば、その領域を探検してやろう、記録してやろう、とも思う。
昨年の大震災で「当たり前の暮らし」がかけがえのないものだったことを教えられた。今年は持病の亢進で「普通に歩ける」ことのありがたさを痛感した。
人を思いやる心が大切といっても、車いすの人や、シルバーカーの人の内面にどこまで触れ得たか。ましてや、家や肉親を失った津波被災者と、住む土地を追われた原発避難者の心に――。体験がすべてではない。が、体験は想像力を広げるきっかけになる。弱って少し、つらい思いをして暮らしている人たちに近づいたかと思う。
1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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