2012年12月1日土曜日

霜の降りる季節


おととい(11月29日)の早朝、散歩に出たら、北向きの駐車場の車に霜が降りていた。夏井川堤防のシロツメクサも白く霜に覆われていた=写真

6時半過ぎ。海からのぼったばかりの朝日が、橋や家や堤防を水平に照らす。堤防の南側の土手はすでに霜が解けて、草たちがきらきら光っている。日陰の北向きの土手は畑のへりの方が部分的に白い。空気が温められると、こちらの霜も解けて水滴になるのだろう。

散歩の効用はなんだろう。体にいいだけではない。空や山や川や畑や家々を眺めながらも、頭の中ではいろんなことを考えている。考えが整理されること、されなくても道筋が見えてきたりすること。それが大きな効用ではないだろうか。

ルソーの「孤独な散歩者の夢想」ではないが、今、しなくてはならないこと、たとえば年一回、3月発行の雑誌のことなどを考えながら歩く。こうして、ああして。ああして、こうして――そんなときに“初霜”に出合うと、冬の寒さを実感する。「不思議の国のアリス」に登場する白ウサギが思い浮かぶ。

きょうから師走。かつてこの時期、夕刊の正月版づくりに忙殺されたことがある。それを思い出すこのごろ。気ぜわしい。

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