2階に上がるだけで息が切れる、めまいがする――。持病(不整脈)のほかに貧血がみられるというので、年明け後に胃カメラをのんだ。大腸も調べた。血液をサラサラにする薬のせいで消化器官からじわじわ出血したのが原因かもしれないという。新たに鉄分補給の薬が加わった。
大腸の内視鏡検査を初めて経験した。リーフレットには「検査は簡単」とある=写真。その通りだが、内視鏡が大腸の奥へ入っていく際、痛くて何度か歯を食いしばった。検査5時間前から2時間をかけて、水で2リットルにした洗浄液を飲んだ。10回余りトイレへ駆けこんだ。こうして腸管をきれいにしなくてはならないのが大変といえば大変だった。
ドクターの説明を受けながら、モニターに映る自分の腸管を“旅”した。「これは憩室(けいしつ=くぼみ)です」「知事は大腸憩室出血でしたね」「退院したんでしたっけ」「きょう(23日)から公務復帰じゃないですかね」。ミリ単位のポリープもいくつかあった。それらは1年後にまた見ればいい、ということだった。
報道によると、知事は1月13日、「体がふらつく」ため福島県立医大に検査入院をした。20日には双葉町長が体調不良を訴えて郡山市の病院に検査入院をした。23日、知事は公務に復帰し、町長は退院して町議会事務局に辞職届を出した。翌24日、町長が解散した町議会の議員選挙が告示された。
体調不良が引き金になったのか、前から町長辞職を決めていたのか、そのへんは知るよしもない。が、双葉町民は2月3日町議選、3月10日町長選と続けて投票しなくてはならなくなった。同町は埼玉県からいわき市に役場機能を移すことを決めている。市内に避難している町民も多い。知り合いになった双葉町民はどんな思いでいるのか。
同じ時期に体調不良を訴えた知事、町長の健康を念じつつ、双葉町の動きに無関心ではいられない。
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