1月2日。カミサンの実家へ行くのに、いわき駅前経由で岡を越える揚土~八幡小路ルートを利用した。いわき駅前の「ラトブ」は午前10時に初売りが始まる――カーラジオ(FMいわき)がそう告げていた。初売りの様子を見なくてはと、平坦地を行くルートを変えた。開店30分以上前だったためか、客は入り口にかたまっている程度だった。
お城山の西、八幡小路に飯野八幡宮がある。門前の車道に駐車の列ができていた=写真。これがあるので、例年は岡越えルートを避ける。元日には初もうで客がつめかけ、終日ごった返した。息子一家が午後遅く出かけたら、参拝の行列ができていた。「拝むのに1時間もかかるので帰ってきた」という。
飯野八幡宮はいわきを代表する神社だ。にしても、夕方近くになっても参拝の行列が途切れなかった、というのはすごい。
神社の先、岡を下りた道路沿いにカミサンの実家がある。例年、正月三が日は初もうでの車の往来が絶えない。二日目のきのうもそうだった。初もうで客の多さが話題になった。「今年は天気に恵まれたから」。それだけか。
3・11後、被災地では神や仏に願い事を託すことが多くなったのではないか。私も胸中で祈ることが増えた。放射線量の低下が第一、そして事故を起こした原発の冷温状態持続を、それに加えて最近は持病の安定を。
放射線量でいえば、いつも初もうでをしていた社寺に足を運べなくなった人は少なくないだろう。双葉郡からの原発避難者はいつもの社寺へ出かけたのだろうか。いわき市内の社寺で参拝を済ませた、という人もいるのではないか。飯野八幡宮の込みようは、そんなことも反映しているように思えてならない。
いずれにしても生きにくい困難な時代、初もうでは1年の始まりの、自分に対する景気づけ、元気づけでもあったろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿