2008年8月14日木曜日

カルガモがいた!


平の寺町にカミサンの実家の墓地がある。昨日(8月13日)の朝、西日本からやって来たおいたちと墓参りに行った。

朝から太陽が照りつけ、気温が急上昇した。前夜に痛飲し、アルコールで脱水気味のところへ汗が噴きだしたから、小一時間も歩くともうヘトヘトだ。何段もない寺の石段が高く感じられたので、わきの坂道を上った。楽しい夜のあとの苦しい朝である。

風があれば少しは気分も違うのだが、べた凪に近い。日傘とはまだ無縁のおいの娘も、首や腕に汗をにじませていた。

二つの寺を回り、先祖と、昵懇にしていた彫刻家などの墓を訪ねて線香を手向け、もと来た道とは別の道を通ってカミサンの実家へ戻った。実家の脇を江筋(農業用水路)が流れている。少しは涼味を感じられるかと、江筋沿いの道を選んだ。

と、カルガモが5羽、流れに逆らいながら泳いでいた=写真。江筋に垂れ下がっている草に飛びつくものがいる。水中に頭を突っ込んでいるものもいる。人の姿を見るとすぐ飛び立つほど警戒心が強い留鳥なのに、なぜか逃げる気配がない。体はみんな大きいが、母親と子どもたちなのだろう。

あとで聞いたら、大雨の日、上流から流されて来たらしい。それがすみついたのだ。どれが親で、どれが子どもか見当がつかないくらいだから、飛び立つ日も近いか。

カルガモ親子に別れて道を進むと、今度はヤマカガシの子どもがボトリと水面に落ちた。必死になって身をくねらせながら泳ぎ続け、江筋の壁面を這い上がろうとするのだが、なかなかうまくいかない。かろうじて水面に垂れ下がっていたアジサイの茎に体を巻きつけて這い上がると、しばらくそこでじっとしていた。かなり体力を消耗したのだろう。

ヘトヘトだった体が、一時、カルガモとヤマカガシにシャンとした。しかし、その興奮も鎮まれば疲れが倍加する。きょうも宴の夜のあとの頭痛の朝になった。

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