2009年6月27日土曜日

暴走する車


先月(5月)下旬のことだ。いつものように早朝散歩へ出かけた。夏井川の堤防へ出るには国道6号を横断しなければならない。そこで足が震えるような事態に遭遇した。

青信号になったので、横断歩道=写真=を渡り始めた。早朝だから車はほとんどない。上りの追い越し車線に1台止まっているだけ。いつものように下り線を過ぎて上り線にさしかかったら、走行車線を、クラクションを鳴らして疾走して来る車が視界に入った。

こちらは青信号、向こうは赤信号。当然、車は止まるだろうと思っているから、歩みを止めない。それでもクラクションは鳴り続ける。おかしいな。停止車両の陰から顔を出したとたんに、車が目の前を猛スピードで通過して行った。

何だ、バカタレ! 暴走車に向かって叫んでも聞こえない。何のためのクラクションか。「オラオラ、どけ!」。逆立ちした警告、危険運転に腹が立った。

横断歩道を渡り終えてから、急に足が震えだす。心臓も早鐘を打った。クラクションを変だと思わずにいつものように歩いていたら、20メートルも30メートルもはね飛ばされていたかもしれない。そう考えると、震えがきたのだ。

先日、常磐道のいわき勿来インターチェンジ出口付近で工事をしていた作業員がトラックにはねられ、4人が死亡し、2人がけがをした。1人の住所が、新婚時代に住んでいたところだったので、よけい痛ましさが募った。人ごとではない、とも思った。

歩行者は車を信用するな――。これが鉄則だ。交差点で信号待ちをしていても車が突っ込んで来る。赤信号であっても車が侵入して来る。事故のはずみで歩道に乗り上げることもある。横断歩道では2、3歩下がって信号を待つくらいの警戒心がないと。暴走車両に遭遇して以来、それを心がけるようにしている。

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