2009年7月4日土曜日

庭がスッキリ


梅雨も半ばに入ると、野道は繁茂した草で狭くなる。この時期、川の堤防や田んぼのあぜ道で草刈り機を動かしている人をよく見かける。県道や国道も草刈りが欠かせない。湿潤な日本の夏は草刈りの夏でもある。

夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵は、庭だけは広い。二段になっている。週末のみの“半住民”だから、庭の手入れは行き届かない。梅雨には決まって足元が見えなくなるほど草に覆われる。そろそろ知り合いに頼んで草を刈らなくては――。

一日かけて草を刈ってもらったら、見違えるほど庭がスッキリした=写真。堤防上の道でも経験することだが、草が両側から迫るとうっとうしい。車も運転しにくい。それと同じで、草の茂った庭は歩きづらい。蛇がひそんでいないかと不安にもなる。その草がきれいに刈り払われたときの爽快感がたまらない。

猫の額ほどの菜園がある。草に埋もれてどれが野菜か草か分からないほどだったのが、きれいに刈り払われて庭と菜園の区別がつくようになった。虫のすみかが減った分、野菜の葉や実の食害も減るだろう。草刈りが済むとしばらくは精神衛生にいい状態が続く。

あとは夏井川渓谷の上流、川前町に住む畜産農家に連絡すれば、刈り草を残さず持って行ってくれる。農薬などはかかっていないので牛のえさには最適なのだという。

爽快感に浸っていると、人間の頭の草刈りもしなくては――そんな気持ちになった。年に二度、阿武隈高地の実家(理髪店)に帰って兄貴に散髪をしてもらうのが、ここ四半世紀の習いになった。きょう(7月4日)の午後にでも出かけてみようと思う。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いやぁ~気持ちのいいほどすっきりしましたね!

毎年、生命力旺盛な雑草の生き方を学ばされています。