2009年7月30日木曜日

夏休みはラジオ体操


毎年のことながら、夏休みに入ると小学生は朝のラジオ体操の時間に合わせて起きなければならない。

きのう(7月29日)朝6時過ぎ、いつもの散歩コースをたどっていたら、3、4年生らしい男の子が家から顔を出し、新聞を取り込んだあと、カードを手にして歩き出した。どこの会場へ向かうのだろう。それとなく目で追ったら、県営住宅の方だった。

県営住宅では、建物に囲まれた中央の遊園地がラジオ体操会の会場になる。ほかに、スーパーの駐車場、住宅地の公園と、私が目にするラジオ体操の会場は2つ。

ぐるっと一回りして夏井川の堤防を下りると、ちょうどそばの公園でラジオ体操が終わるところだった。終了するや否や、低学年の子がサッと一列に並ぶ=写真。低学年の子の競争心は半世紀前も、今も変わらない。「ボク、一番」「ワタシ、一番」。父母から出席カードに印をつけてもらうため、毎朝、楽しく瞬発力を競っているわけだ。

たまたま1、2年生くらいの女の子と帰る方角が一緒になった。目が合ったので「7月いっぱい?」と聞くと、こっくりうなずいた。

ラジオ体操というと、夏休みの子ども会の行事だけを連想しがちだが、そうではない。もともと国民保健体操として編み出された。毎日続けることに意義がある。現に、散歩コース沿いでは毎朝、1人で、あるいは夫婦でラジオ体操をしている家がある。お年寄りには結構、人気のある番組なのではないか。

これだけ超長寿のラジオ番組はほかにあるだろうか。赤ちゃんからお年寄りまで、すべての年齢層の番組を手がけるNHKだからこそ可能な取り組みに違いない。

いつのまにか、火曜日にはNHKの歌番組を見るようになった。それと同じで、年を重ねると体を動かすにはラジオ体操が一番、となるのだろう。それこそ、国民保健体操の面目躍如だ。夏休みにラジオ体操をした経験があるからこそ、耳だけの放送に合わせて体を動かせるのだ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「火の用心マッチ一本火事のもと」
古い標語だがこれのおかげで火事は少ないと消防関係の方から聞いたことがある。

三つ子の魂百までなのだろうか?
そういう意味ではこれから「じゃんがら」の季節、親から子へ郷愁のDNAが組み込まれているのでしょうか?

若いうちは動物を老いて植物そして鉱物に興味が移るとか?動から静へ変化するんですね!