2012年1月16日月曜日
いやな予感
夏井川渓谷の無量庵にも少しは本を置いてある。その中の1冊(思潮社の日本現代詩文庫『天野忠詩集』)を無性に読みたくなった。
水曜日(1月11日)に生ごみを埋めに行った。その翌日だ、本を読みたくなったのは。「13日の金曜日」を避けて、土曜日に出かけた。無量庵へ向かう途中でコンビニに寄り、乾電池(単1を2個)を買う。
無量庵の石油ストーブが燃料切れになった。灯油18リットル入りのポリタンクは運んだばかり。11日に給油しようとしたら、ポンプの乾電池がない。電気ごたつはある。足はあったまっても、上半身は冷え冷えとしたまま。室温、氷点下2度だ。生ごみを堆肥枠に埋めて、早々に退散した。
いつものペースだと、早くて1週間後、遅くて半月後の無量庵行だが、3・11から10カ月後、そしてその3日後に再び出かけた。それがよかった。
谷から尾根まで群生する溪谷の木々は、常緑の松・モミを除くと、みんな葉を落とした。見通しがよくなった。で、3・11の傷跡があちこちにみられる。岩肌がむきだしになっているのだ。土壌の少ない急斜面である。小規模の落石が、パッと見ただけでも数カ所、全体では数十カ所に及ぶのではないか。
いやはやすごい破壊力だ――なんて考えながら、無量庵の隣の錦展望台に近づく。と、道路わきの排水路に「しぶき氷」ができているのが目に入った=写真。いやな予感がする。
無量庵に入ってすぐ水回りをチェックした。台所は? OK。洗面台は? 下のボックスを開けたら、プラスチックのたらいが満々と水をたたえていた。3日前には、水はなかった。やっぱり今年も凍結・破損した。昨年春、直したときに防寒テープを巻いておくべきだった。
その場で水道のホームドクター(同級生)に電話する。「水道(井戸)の電源をオフにした方がいいのだろうな」「そうしろ」「(去年と同じく)春までダメか」「そうだな」
ならば、水なしで3・11が来るのを待つしかないのか。そんな“一周忌”はおもしろくないぞ――と思いながらも、誰にも八つ当たりすることができない。水道のホームドクターは震災復旧工事に追われている、のだろう?
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