8月23日の日曜日は朝早く、夫婦で夏井川渓谷の隠居へ出かけた。土いじり(夏場は草引きが中心)をするのは3週間ぶりだ。
その1週間前の16日は、早朝、月遅れ盆の「精霊(しょうりょう)送り」が行われた。終わって隠居へ出かけ、台風被害がないのを確かめてとんぼ帰りをした。カミサンは「片付けがあるから」と家に残った。
下の庭も、上の庭もきれいになっていた。お盆を前に、集落のKさんが見かねて草を刈ってくれたのだった。
そのまた1週間前の9日は夫婦で郡山市立美術館を訪ね、帰りにほんのちょっと、隠居に立ち寄った。
それから3週間。たまった生ごみを畑に埋めたあと、ネギのうねに土寄せをした=写真。カミサンは? ネギのうねと旧苗床のそば、県道との境の土手際に植えてあるアジサイの手入れを始めた。
土寄せが終わり、旧苗床から大きくなったネギを収穫した。まだまだ夏の暑さは続く。土いじりは朝のうちの1時間。そう決めているとおりに切り上げて隠居へ戻ると、カミサンが台所でなにやらやっていた。
「手袋の上からハチに刺されたの」。それですぐ隠居に戻り、刺されたところを指で押して毒を出し、水に流していたのだという。
2度目ではないか! 20年ほど前、やはり隠居の坪庭で草むしり中に、キイロスズメバチに手を刺された。
やけどをしたような痛みが収まらないので、磐城共立病院(現いわき市医療センター)の救命救急センターへ連れて行った。
「今度刺されたら、すぐ救急車を呼ぶように」。ドクターにいわれていた。怖いのはアナフィラキシーショックである。
刺されてからすでに30分はたっている。前回よりは刺され方が浅かったという。それもあるのか、体調の急変はなさそうだ。
まずは平地の小川に戻り、コンビニで軟膏を買って塗ることにした。すぐ雨戸を閉め、風呂場の水を止めて坪庭に伸ばしていたホースを引っ込め、隠居をあとにする。
日曜日である。行くとすれば救命救急センターだ。保険証(資格確認書)を取りに家に戻ったが、体調に変化はない。
どうやらアナフィラキシーショックは回避できたようだ。念のため、翌日、マチの皮膚科医院で診てもらう。
「大丈夫でしょう」ということで、とりあえずかゆみ止めの薬と、炎症を抑える軟膏を処方された。
隠居では、私がムカデに刺されたばかりだった。ムカデに刺されたとき、台所で水を流しながら、ムカデの毒を押して流した。それを見ていたから、カミサンもハチに刺されるとすぐ台所に駆けつけた。
マチなかのわが家の庭でさえ、キイロスズメバチやアシナガバチが飛び交っている。大自然から間借りをしているような隠居の庭は推して知るべしだが、つい「造園好き」の一面が出てしまったのだろう。
ハチ類が活発に動き回る時期でもある。隠居の中にはムカデが、庭には蛇がいる。土いじりは楽しいが、危険な生き物もひそんでいる。そのことをまた「痛感」した。
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