2026年9月14日月曜日

アレチウリに覆われる

                                
   連日の曇雨天である。日照時間が少ない。稲や野菜は大丈夫か。そんな心配をしながら、夏井川渓谷の隠居へ出かけた。9月13日、日曜日朝のことである。

前の週は市民体育祭があって行けなかった。2週間ぶりということもあるのだろう。県道小野四倉線のガードレールが、ところどころ「緑のマット」に覆われていた=写真。これには驚いた。

アレチウリだ。この時期、侵略的帰化植物であるアレチウリがつるを伸ばし、葉を広げて、そこにあるものを覆い尽くす。同じ日本のつる植物であるクズさえ覆われて日光を遮られる。

ガードレールにとどまらない。今にも地面をはい出して道路をなめようか、という勢いだ。

7年前の2019年9月中旬、アレチウリについて書いたブログがある。年数はプラス7年にして要約・再掲する。

――この時期、全国至るところで見られる現象かもしれない。夏井川の堤防を行くと、アレチウリに覆われたところがある。

アレチウリは北米原産の1年生のつる性植物だ。日本では1952年、静岡で発見されたのが最初だという。

夏井川のアレチウリに気づいたのは2008年秋だった。覆われた植物は日光を遮断され、やがて枯れる。アレチウリが侵略的な植物、といわれるゆえんだ。

 この17年余り、秋になって遠出したときにアレチウリの有無をチェックしてきた。夏井川流域では渓谷、川前、小野町(夏井の千本桜)……。至るところに繁茂している。上流も下流もない。

草刈りが行われる土手はさすがに目立たない。放置された土手では、在来の植物があっという間に「緑のマット」で覆われる。

個人としては、せめて自分の家の周りだけは生やさない、生えたら引っこ抜く、と決めている。

でないと、家まで覆いつくされる。日よけになっていい、なんて悠長にかまえていられるほどつつましい植物ではないのだ――。

渓谷のアレチウリについてもブログで書いていた。それによると、2009年秋、牛小川で初めてアレチウリに気づいた。

隠居の対岸のやぶをアレチウリの葉が覆い、つるがそばの2本の高木まで伸びていた。

長い柄のついた小鎌で根元からつるを刈り払った。そのあと、気になって集落を巡ったら、廃屋と公衆トイレ跡の間にアレチウリが葉を広げていた。地元の人間が草刈りをしているから、まだその程度ですんでいるのかもしれない。

 そして今、2026年――。隠居からマチへ下りたあと、夏井川の堤防を利用して帰宅した。

実は朝も堤防を通った。堤防は今のところ、休日以外は通行止めだ。自転車通行のための路面標示と防草シートの張り付け工事が行われている。その進行状況を確かめたかったのだ。

一部では工事が済んでいた。通行止めの区間に限っていえば、アレチウリには気づかなかった。

ちゃんと見れば、間違いなくある。すぐ消えるような、そんなやわな植物ではないのだ。それをあらためて思った。

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