いよいよここまできたか――。いわき市から「クマに注意!」の広報資料が届いた=写真。
隣組に1枚の回覧ではなく、世帯配布である。10月15日付でほかの回覧資料とともに隣組を通じて各世帯に配った。
チラシには、①クマの出没ポイント②クマを寄せ付けない環境づくり③クマに出会わないために④クマに出会ってしまったら――などが載っている。
いわきの平地、それも市街の一角で暮らしていると、「クマより人間が怖い」なんて軽口をたたきたくなるが、一歩郊外に出るとそんなことは言っておれない。
夏井川渓谷の隠居にいるときはイノシシのほかに、どうしてもクマが気になる。川岸の空き地の草刈りはクマの隠れ場所をなくすという意味合いを持つようになった。隠居の下の庭も、それできれいに刈り払ってもらった。
福島県内では「阿武隈川の東にはクマは生息しない」と長い間言われてきた。しかし、この「定説」が近年、通用しなくなった。
福島県の中通りと浜通りの間を南北に縦断している阿武隈高地の山里でも、クマあるいはクマらしい動物が目撃されるようになった。
いわき市内で初めて、クマの目撃情報が流れたのは2012年7月31日だった。田村郡に接する川前町上桶売字大平地区でツキノワグマの足跡が確認された。隠居からは、車で20分ほど山に分け入ったあたりである。
隠居に回覧チラシ「クマにご注意」が差し込まれていて、クマの出没場所が近いことを実感した。
以下、近隣の田村市、双葉郡大熊町も含めて、拙ブログに残っているクマ情報を順に並べると次のようになる。
▽2020年6月11日=川前町下桶売字荻地内の吉間田集会所付近でクマが目撃され、直径6~7センチの足跡が確認された。
▽2021年5月19日=田村市船引町永谷の山林でツキノワグマが捕獲された。イノシシ用の罠にかかった。
▽2024年1月22日=三和町中三坂字湯ノ向地内でクマが目撃され、付近の畑でクマのものと思われる足跡が確認された。
▽2025年4月14日=大熊町の国道288号沿いの山林にイノシシ用のくくり罠をしかけたところ、浜通りで初めてクマが捕獲された。
▽2025年7月31日=川前町下桶売地内の県道小野富岡線でツキノワグマが目撃された。
▽2026年5月24日=山田町でクマが現われた。目撃者が撮った画像からツキノワグマと断定された。
▽2026年6月3日=四倉の志津~太夫坂~五丁目地内の3カ所で、続けざまにクマと思われる動物が目撃された。いわき中央署はドライブレコーダーからクマと断定した。
いわき市のクマ目撃マップによれば、これに今年6月8日、小川町柴原地内のクマ情報が加わる。山ののり面にいるのを目撃され、画像からクマと断定された。
昔、いわき駅前にイノシシが現れて大騒ぎになったことがある。ツキノワグマがイノシシの二の舞を演じないよう、祈るばかりである。
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