2009年5月19日火曜日

天使の風鈴


たぶん、その音色を聞かなかったら身近に置きたい、とは思わなかっただろう。いわき市郷ケ丘にある輸入雑貨の店「オルドナンス」に、ときどきカミサンのお供(運転手)で行く。どちらかといえば女性好みの店だから、むさくるしい男には居心地がいいような悪いような。

それは長さ40センチほどの「天使の風鈴」だ。背中に黄金の翼をもち、弦楽器を奏でている透明な天使が6人、4本の棒(天と地を結ぶ光の柱?)を取り囲んでいる。この棒に触れると音がする。音は、棒の内側から静かに、清らかに、気高くしみ出してくる感じ。チベットのお鈴とはまた違った音色だ。私が欲しくなって買い求め、茶の間に飾った=写真

インドネシアのバンブーチャイムがわが家の玄関にある。こちらは強い風が吹くと乾いた音がする。日本の風鈴もそうだが、その国の風土が生んだ風の楽器だ。

ときどきわが家にやって来る2歳の男の子は、抱き上げると電球のひもでも、バンブーチャイムでも、のれんでも、何でも引っ張る。

天使の風鈴は引っ張られたら壊れないだろうか。壊れそうだから触らせないようにしよう。ところが、写真を撮ろうとして別の場所に飾ろうとしたら落としてしまった。ガシャンと音がした。カミサンに怒られる――。音がしたのは金属製の棒、天使はプラスチックだったので壊れずに済んだ。ほっとした。

商品名は「エンジェルウインドウ」(台湾製)。「天使の窓」? 正確には「エンジェル・ウインド・チャイム」(天使の風鈴)ではないのか。

この年になって風鈴に引かれるようなこともある。いや、たぶん聞いたことのない音だったので反応した。初めて見たり聞いたりする――そんなことはこれからもいっぱいあるに違いない。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

壊れずに済んでよかったですね!
ガラス製だとパリン♪って感じですか?

それにしてもお茶目なんですね!