2009年5月9日土曜日

月命日に夢に現れて


大型連休最後の日の未明、脳内出血で亡くなったその人は夢に現れて言った。「『地域の時代へ』という本を出して間もないので、それ以後の文章をまとめて『月報』のようなものにしたい。ついては編集を頼む」「いいですよ」

胃を摘出する前のふっくらした顔立ち。「よかったですね、元に戻って」。そう言おうとしたら、目が覚めた。

いわきの教育・観光・文化その他で並々ならぬリーダーシップを発揮してきた故里見庫男さんだ。生前そうだったように、こちらをおもんぱかって新しい仕事をつくってくれたのか、ありがたいことだ――夢の中で私は内心感謝し、うれしさをかみしめていた。

きのう(5月8日)、ふとカレンダーを見たら、夢を見た日は里見さんの最初の「月命日」だった。カミサンに話すと、「しゃべっただけでなく、ふっくらした顔になったということは、浄土に着いたあかし」と言う。こちらはフジの花盛り=写真。浄土はどうですか。

さて――。後事を託された者は、里見さんに比べてあまりに非力なために、今もときどき独りで、あるいは仲間で溜息をついている。私もいくつか「宿題」を抱えていて、思い惑うことがある。

里見さんという壮大なプランナーがいたから、安心して伴走することができた。その青写真が見えなくなって足踏み状態に入った、そんなところだが、少しでも前へ進まないと申し訳がない。今月下旬以降(すでに始まっている集まりもあるのだが)、具体的な道筋をつけるための集まりが予定されている。

雑誌「うえいぶ」の追悼特集号は当然として、追悼集なり遺稿集なりの出版も議論されるだろう。まずはできることから始めるしかない。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちわ、我々、出戻組、戻ってきて、故人のご活躍折にふれ目にしてきましたが、その関係とは接点が少なく、どんな方なのかも把握で居ていません。訃報の後、ネット上で(勿論、もりおめぐるしのネットでも)そも影響力のおおきさに驚嘆していますが、我ら一般人にも分かる、評伝、人物記、など目にしたいですね。
専門的には、地域学など、それぞれに関わった分野での総合的な取り纏めとなると大変な作業でしょう。FM放送での収録CDあるとか、ご子息のブログで拝見してはいますが! 地域学会の出版責任者として、ここは出番ですね!
つまらない雑音、失礼します。