2009年5月13日水曜日

「イノシシ捕獲作業」予告


日曜日(5月10日)に夏井川渓谷(いわき市小川町)の無量庵へ行ったら、玄関のたたきに隣組の回覧が落ちていた。いつものように区長さんが戸の隙間から差し込んでくれたのだ。中に有害鳥獣(イノシシ)捕獲作業についての「いわき市からのお知らせ」があった。

「現在、小川町一円でイノシシによる農作物への被害が多発しています。つきましては、次の日程で捕獲作業を行いますので、お知らせします。【銃器及びわな使用による捕獲】→5月16日(土)から7月18日(土)」

市街地に住んでいてはあまり分からない、人間と生き物のせめぎ合い。いや、生き物と人間が交錯し、影響し合って生きている場所での、多少強引な折り合いの付け方だ。

夏井川渓谷にもイノシシは現れる。田畑が荒らされる。その予防のため、畑にトタンやネットが張られている。わが無量庵でも去年は土手がほじくり返された。作物はネギが中心だから、今のところ被害はない。ただ、それらしい足跡から、庭を、近所を歩き回っていることは推測できる。

イノシシだけではない。ハクビシンも、タヌキもいるのではないか。畑に生ごみを埋めると、いつの間にかほじくり返されている。

無量庵の近くに釣り堀がある。養殖のイワナなどを狙って、時折、アオサギがやって来る。最近はカワウが定留している。よく飛んでいるのを目撃する=写真。渓流にももぐる。ウグイやヤマメが目当てなのだろう。大食漢だから、もうかなりの数を飲み込んだのではないか。

ヤマセミも、アオサギも、カワウも、人間の営みを脅かすようになると「害鳥」扱いだ。イノシシはその象徴のようなもの。先日も地元のKさんが斜面の畑に出ていた。遠目にイノシシ除けのネットを張っているようだった。「とっ捕まえて食ってやるぞ」なんて、胸の中でつぶやいていたのではないか。

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