2025年11月24日月曜日

「草野の森」25年・上

                                
   近所のコンビニへ行くのと同じ感覚で往復30分・2000歩程度の「準散歩」を始めてから間もなく1カ月。3つのコースを設けて週に2回繰り返す。

その日の気分で行き先を選ぶ。行き先は夏井川の堤防か「草野の森」、近所のコンビニだ。コンビニは近すぎるので大回りをして行く。

「草野の森」は旧常磐バイパス(国道6号)終点の「神谷ランプ」(本線車道への斜道)にある。

震災前は朝晩、夏井川の堤防を散歩した。今の時期ならコハクチョウが目的で、途中、必ず「草野の森」へ寄って広場で一休みした。

震災後も何年か散歩を続けた。が、やはり大災害のショックが尾を引いていたらしい。慢性の不整脈が亢進し、長い散歩にドクターストップがかかった。

以来、コンビニへも車で行く始末で、「これではいけない、フレイルの悪循環を断ち切らねば」と思いつつも、実行できずにいた。そんなとき、2000~3000歩ならいいらしいと知って、「準散歩」を始めたのだった。

夏井川の堤防は車でマチへ行った帰りによく利用する。コンビニへもしょっちゅう行く。「草野の森」へ歩いて行くのは、それこそ10年ぶりくらいだろうか。

平成12(2000)年3月、バイパスの全線開通を記念して植樹祭が行われた。当時、国際生態学会会長だった理学博士宮脇昭さんの指導で、地元の平六小、草野小の高学年生や長寿会などが「神谷ランプ」ののり面にポット苗を植えた。

ランプ内のエリアは「草野の森」と名付けられた。「草野の森」の苗木たちはその後順調に生育し、四半世紀がたった今ではうっそうとした森を形づくっている。

しかし、なかで1本、住宅地の小道から見ると、鳥か風が種を運んで来たと思われる松(クロマツ?)が枯れている。

まずその確認を――と、アスファルトで舗装された広場に立ったのだが、ほかの木々に遮られて枯れ松は見えなかった。

のり面を覆う若木群とは別に広場の中央に独立樹が立つ=写真上1。樹下にはベンチがある。

ベンチの周りにはどんぐりがいっぱい転がっていて、歩くたびに落花生の殻を割ったような音がする。

それを集めてカメラを向ける=写真上2。家に帰って、撮影データを見ながら樹種を調べたのだが、よくわからない。

で別の日、今度は落ちていた葉とどんぐりを持ち帰り、ネットでどんぐり図鑑などにあたって樹種を絞り込んだ。

どんぐりは形状と殻斗(かくと)から、スダジイではなくアラガシかシラカシらしい。そう見当がついたので、ダメ押しを兼ねて葉とどんぐりを拾いに行ったのだった。

結論は、シラカシ(らしい)。違っているかもしれないので、断定はしない。

0 件のコメント: