牛乳は昔ながらの瓶詰めを宅配で取っていた。金と月の週2回、各2本が届いた。
牛乳箱は勝手口にある=写真。そこにある日、配達する人間が入院したので宅配を休止するという「お知らせ」が入っていた。宅配はそのまま復活することなく終わった。
牛乳瓶にこだわるわけではない。が、宅配牛乳は瓶詰めという子ども時代からの記憶がある。飲んだら空き瓶を箱に戻す。それで牛乳宅配は回っていくものだと思っていた。
コンビニで買う「コーヒー牛乳」は紙パック入りだが、宅配はやはり瓶詰めが安心できる。その瓶詰め宅配がなくなったことはやはり寂しい。
調味料の一種、タマネギをベースにしたドレッシングもそうだ。いわきに住む元シェフが製造し、月に1回、本人が持って来た。
やはり入院するのでしばらく製造は休むという連絡があったが、いまだに宅配は再開されない。
このドレッシングがあると、生野菜のサラダがおいしく食べられる。ドレッシングの甘みとほのかな酸味、風味がからんで舌が喜ぶ。そのことを前にブログに書いた。一部を引用する。
――元シェフとカミサンが話しているのを耳にしたことがある。「新玉ネギを使っているのでサラッとしています。お客さんのなかには『とろみ』が少ないという人もいます」
手づくりのオリジナルドレッシングだから、同じ原材料でも季節によって微妙に味が変わるのだろう。
東京から来た人が、このドレッシングサラダを食べてうなったことがある。東京までドレッシングを送る量はないが、客人が東京から来たときにおみやげ代わりに持たせてやるくらいのことはできる。これも、いわきの味にはちがいない。
ドレッシングの商品名は「分離液状ドレッシング」、原材料は「食用植物性油脂、穀物酢、玉ネギ、ニンジン、砂糖、食塩、ニンニク、胡椒(こしょう)」と、ボトルのラベルにある。
使うときにはボトルを逆さにして、シャカシャカやる。それで油分と水分がほどよく混じり合う――。
わが家では、カミサンが知り合いの分もまとめて引き受けていた。知り合いがドレッシングを引き取りに来ながら、お茶を飲む。
宅配の卵もそうだ。ドレッシングは中断したままだが、卵があるので「女子会」(お茶飲み)は今も続く。
瓶詰め牛乳とドレッシング。この2つの代用品は紙パック入りの牛乳と、市販の各種ドレッシングだが、スーパーではどれを買うか、いつも迷う。
牛乳はともかく、ドレッシングはタマネギをベースにしたものを選ぶようにしている。しかし、これぞというものがまだない。
個人営業だと、融通が利く。1人ひとりの注文にこたえられる。そういった柔軟性、ふところの深さがある。そんな小さな事業所がひとつ、またひとつといった感じで消えていく。これも高齢社会の一断面なのだろう。
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