2008年11月27日木曜日

対岸のダンプカー


朝晩散歩する夏井川の堤防の対岸、国道6号常磐バイパス終点手前、夏井川橋上流のいわき市平山崎地内で河川工事が行われている。工事の標識板は3つあって、1つは「(夏井川筋)河川拡幅工事」(平成20年3月21日~11月27日)、あとの2つは「(夏井川筋)広域基幹河川改修工事」(平成20年8月18日~21年2月10日)だ。

きょう(11月27日)で終わるのは「河川拡幅工事」。「この工事では川幅を広げて、台風や豪雨でも安全な川を整備する工事です」と、日本語になってない説明文が付いている。来年2月10日まで行われるのは、河川に堆積した土砂の除去と新しい堤防の建設工事だ。

標識板からは工事の全体がよく分からない。対岸の丘にある浄土宗の旧名越派本山専称寺から俯瞰した。専称寺と同じ旧名越派故本山如来寺わき~専称寺のふもとの水田で道路取り付け工事が進められている。ダンプカーが堤防を利用して、ひっきりなしに夏井川橋の下から土砂を運んでいるのだ=写真

対岸の堤防は一部が県道甲塚古墳線を兼ねる。つまり、除去した土砂を利用して甲塚古墳線を兼ねた堤防を山側に新設し、旧道をカットして堤外地(河川敷)を広げる、ということなのだろう。――堤防の「うち・そと」にはいつもながら悩まされる。堤防は水害から人間の生命と財産を守る城壁だから、人間の住む土地は城内=堤内、川は城外=堤外だ。

のどにささったとげがある。だいぶ前に実施した河川拡幅工事の後遺症(あちこちに中州ができた)と言ってもいい。山崎のこちら側、平・塩と中神谷の境で夏井川は大きく右にカーブする。その岸が大水のたびにえぐられる。それで、河川敷の一部に立ち入り禁止のロープが張られた。

河川拡幅工事の結果、逆に堤防決壊、水害の危険性が高まったために、新たな築堤工事を必要とした――夏井川を長年見てきた人間には、そうとしか思われないのだ。

考えようによっては「大改造工事」なのに、川から遠い浸水想定地区の住民は岸辺の実態も、工事もよく分からない。新聞報道も寡聞にして知らない。河川管理者は説明責任を果たしていないのではないか。そんな疑問も消えない。

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