2008年11月4日火曜日

紅葉見物のマイカーが次々と


この連休(11月1~3日)はやっと最終日の3日、昼間だけ夏井川渓谷(小川町上小川字牛小川)の無量庵で過ごした。前日までの小春日とは打って変わって曇天の一日、畑に生ごみを埋め、白菜の虫を捕ったあと、対岸の森を巡った。

カエデの紅葉にはまだ早いが、ツツジやヤマザクラを中心に紅・黄・茶と、夏井川渓谷は錦繍を縫い上げつつある。「文化の日」とはいえ月曜日、それでも朝からマイカーがひっきりなしに渓谷へとやって来る。さぞかし土・日曜日は紅葉目当ての行楽客でにぎわったことだろう。

無量庵の隣の杉林が伐採され、古い建物が解体されて更地になった。それで、隠れていた景色がほぼ半世紀ぶりに復活した――という話を、小欄で再三書いている。今回も書く。

ドライバーは轄然と開けた空間に自然と吸い寄せられるらしい。車を止めて更地に足を踏み入れる。更地のへりから谷底を見てさらに驚く=対岸からの写真。早瀬が岩盤を襲い、白く泡立ちながら駆け下り、薄緑色のグラデーションを広げて、次の岩盤をぬらしに行く。

紅葉のライトアップが行われた、上流・川前町の夏井川渓谷とはまた違ったビューポイントの出現。対岸の斜面に露出した岩場とそこに生える赤松、周囲の紅葉と、谷底の早瀬と。天然の造形美は見飽きることがない、という。熱心に水彩スケッチをしている女性もいた。それだけの魅力は確かにある。

更地の一角に地権者のSさんが窓のあるコンテナハウスを設置した。3日には地元の生産者から委託された蜂蜜や塩漬けのフキを売っていた。この連休が「直売所」のプレオープンだったらしい。業者が入ってハウスに電線をつなぐ工事をしていたから、正式オープンは少し先になるのだろう。常時、水がくめるように裏山から沢水も引いた。

16日の日曜日には、更地からの景色を生かした「紅葉ウオーキングフェスタ」が開かれる。ウオーキング参加者はすでに決まったようだが、イベントそのものは行楽客にも開放される。                                            
わが無量庵の庭でもカミサンがイベント(ザ・ピープルの古着バザー)を計画している。フェスタと連動して牛小川のにぎわいに貢献できれば、と願ってのことだ。フェスタのギャラリーを兼ねた無量庵の客とバザーのスタッフは結構な数になるらしい。

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