先週の土曜日(11月22日)、小名浜へ行ったついでに港近くの高台にある冷泉寺を訪ねた。私以上に副住職のブログ「しんぼっちの徒然日記」=「しんぼっち」は「新発意」、新米住職のこと=を愛読しているカミサンが、好奇心丸出しで道行きを催促した。
カミサンの興味の対象は完成したばかりの新しい建物だ。2人でのっそり境内に立ったら、古い建物から「しんぼっち」のおふくろさんが顔を出した。あいさつを兼ねて声をかけたら「しんぼっち」が現れ、引っ越し(完了は25日)さなかにもかかわらず、ていねいに建物の中を案内してくれた。
国際的に名高い建築家隈研吾さんが設計した。一言でいえば、「21世紀の新しい寺院」だ。黒地に白と灰色っぽい縦縞があしらわれた金属の屋根、青空が映った1階正面のガラス戸=写真。崖の上から見た印象をいうと、いわき芸術交流館「アリオス」の「別館」といった雰囲気だ。おそらくそのへんに現代建築の最新思想が集約されているのだろう。
内部は左側が本堂と客殿(2階)、階段のあるスペースをはさんで、右側が住職一家の住まいと寺務所だ。本堂にはいすが用意されている。現代人の生活習慣を反映して座らなくともいいようになっている。客殿の照明は天井からからつりさげられている細い管、ろうそくをイメージしたものだという。
斬新なデザインだが日本の伝統をしっかり押さえている。屋根裏の木の板。ガラス戸に映える夕焼け。青空がのぞく掛け軸のような階段踊り場の天窓。隈さん自身の言葉でいえば、自然と融合した「懐かしくて新しいもの」、メディアのいう「新世代ジャパンモデル」らしい。
「しんぼっち」は黙っていたが、2階のテラスは夏に小名浜港で開かれる花火大会の絶好の桟敷になる。そのことも当然、計算に入れているだろう。
ともかく「隈建築」の一端を小名浜で見られるのはすごいことだ。いわき市立美術館で建築家を取り上げるとしたらこの人しかいない。そのくらいに旬の建築家である。一見の価値あり。
カミサンの興味の対象は完成したばかりの新しい建物だ。2人でのっそり境内に立ったら、古い建物から「しんぼっち」のおふくろさんが顔を出した。あいさつを兼ねて声をかけたら「しんぼっち」が現れ、引っ越し(完了は25日)さなかにもかかわらず、ていねいに建物の中を案内してくれた。
国際的に名高い建築家隈研吾さんが設計した。一言でいえば、「21世紀の新しい寺院」だ。黒地に白と灰色っぽい縦縞があしらわれた金属の屋根、青空が映った1階正面のガラス戸=写真。崖の上から見た印象をいうと、いわき芸術交流館「アリオス」の「別館」といった雰囲気だ。おそらくそのへんに現代建築の最新思想が集約されているのだろう。
内部は左側が本堂と客殿(2階)、階段のあるスペースをはさんで、右側が住職一家の住まいと寺務所だ。本堂にはいすが用意されている。現代人の生活習慣を反映して座らなくともいいようになっている。客殿の照明は天井からからつりさげられている細い管、ろうそくをイメージしたものだという。
斬新なデザインだが日本の伝統をしっかり押さえている。屋根裏の木の板。ガラス戸に映える夕焼け。青空がのぞく掛け軸のような階段踊り場の天窓。隈さん自身の言葉でいえば、自然と融合した「懐かしくて新しいもの」、メディアのいう「新世代ジャパンモデル」らしい。
「しんぼっち」は黙っていたが、2階のテラスは夏に小名浜港で開かれる花火大会の絶好の桟敷になる。そのことも当然、計算に入れているだろう。
ともかく「隈建築」の一端を小名浜で見られるのはすごいことだ。いわき市立美術館で建築家を取り上げるとしたらこの人しかいない。そのくらいに旬の建築家である。一見の価値あり。
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