阿武隈菌類研究会長の奈良俊彦さん(いわき市常磐西郷町)が、『阿武隈のきのこ』(阿武隈の森に親しむ会発行)を出版した=写真。15年間にわたって観察してきた阿武隈高地の菌類データが1万件を突破したことから、自分で撮影したプロ級の写真とセットで一冊にまとめた。
菌類そのものの形態的特徴はほかの図鑑にまかせることにしたのだろう。『阿武隈のきのこ』は、初心者よりはちょっと上の愛菌家向けに編集された。
いわき市を含む南東北のご当地本で、①季節を春・梅雨・夏・秋第一陣・秋第二陣・晩秋・冬の7季に分類②発生確認日を月ごとに上・中・下旬の3本の棒グラフで表示③奈良さん流のキノコの調理法を紹介――しているのが大きな特徴だ。
7季は、春=3月初旬~梅雨入り直前、梅雨=梅雨入り(南東北の平年値6月10日)~40日間、夏=梅雨明け~8月末、秋第一陣=9月中心、秋第二陣=10月中心、晩秋=11月、冬=真冬、と定義している。年間を通して森を巡っている経験からいっても、この定義は妥当で分かりやすい。
キノコは1年中発生している、キノコを正しく知ってもらうためにも「キノコは秋」の固定観念を打破したい――という思いがよく表れている。
かつては年に何回か、観察会や忘年会で奈良さんと顔を合わせ、キノコにかける情熱、知識から多くを学んだものだ。今度は『阿武隈のきのこ』からいろいろ学ぼうと思う。特に、キノコの調理法からは多くの恩恵を受けそうな予感がする。
例えば、ハツタケは炊き込みごはんがお薦め、アイタケはてんぷら、アンズタケはオムレツに……、といったあたり。どう調理したものか悩んでいたキノコだけに、大いにヒントになる。奈良さんは、私には「キノコの伝道師」だが、それは一面で料理にかける「キノコ愛」がひしひとと伝わってくるからにほかならない。
最後に1つ注文。本屋で『阿武隈のきのこ』を見つけたのは11月下旬。すぐ購入し、パラパラやって奥付を見たら、発行年月日が書いてない。はずしたのか、抜けたのか。発行年月日は本のへそのようなものだ。まだ本屋にあるものには、奥付に発行年月日の追加シールを張った方がいい。
菌類そのものの形態的特徴はほかの図鑑にまかせることにしたのだろう。『阿武隈のきのこ』は、初心者よりはちょっと上の愛菌家向けに編集された。
いわき市を含む南東北のご当地本で、①季節を春・梅雨・夏・秋第一陣・秋第二陣・晩秋・冬の7季に分類②発生確認日を月ごとに上・中・下旬の3本の棒グラフで表示③奈良さん流のキノコの調理法を紹介――しているのが大きな特徴だ。
7季は、春=3月初旬~梅雨入り直前、梅雨=梅雨入り(南東北の平年値6月10日)~40日間、夏=梅雨明け~8月末、秋第一陣=9月中心、秋第二陣=10月中心、晩秋=11月、冬=真冬、と定義している。年間を通して森を巡っている経験からいっても、この定義は妥当で分かりやすい。
キノコは1年中発生している、キノコを正しく知ってもらうためにも「キノコは秋」の固定観念を打破したい――という思いがよく表れている。
かつては年に何回か、観察会や忘年会で奈良さんと顔を合わせ、キノコにかける情熱、知識から多くを学んだものだ。今度は『阿武隈のきのこ』からいろいろ学ぼうと思う。特に、キノコの調理法からは多くの恩恵を受けそうな予感がする。
例えば、ハツタケは炊き込みごはんがお薦め、アイタケはてんぷら、アンズタケはオムレツに……、といったあたり。どう調理したものか悩んでいたキノコだけに、大いにヒントになる。奈良さんは、私には「キノコの伝道師」だが、それは一面で料理にかける「キノコ愛」がひしひとと伝わってくるからにほかならない。
最後に1つ注文。本屋で『阿武隈のきのこ』を見つけたのは11月下旬。すぐ購入し、パラパラやって奥付を見たら、発行年月日が書いてない。はずしたのか、抜けたのか。発行年月日は本のへそのようなものだ。まだ本屋にあるものには、奥付に発行年月日の追加シールを張った方がいい。
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