八幡平国立公園の国有林(十和田市)に、一本木(単幹)としては「日本一のブナ」がある。先日、テレビで知った。幹周り6.01メートル。昨年(2007年)10月、福島県北塩原村のブナ(幹周り5.8メートル)を抜いて、国内最大と認定された。地元の人は「森の神」と呼んでいるらしい。
今年10月25日には、巨木の周囲に木製の保護柵が設けられた。「森の神」の見学者が急増したため、土が踏み固められて根がダメージを受けないようにしたのだという(デーリー東北)。
幹周り6メートルと言えば、大人4人がゆるゆる両腕を伸ばし(1.5メートルほど)、手をつないでやっと回るくらいの大きさだ。<ん! そのくらいのブナなら阿武隈高地でも見たぞ>
いわき地域学會図書16『あぶくま紀行』は文章で、『川内村史』第2巻・資料篇は口絵でブナの巨木を紹介している。「あぶくま紀行』の口絵にもブナの写真がある=写真左が『川内村史』、右が『あぶくま紀行』=が、そちらは田村市常葉町の鎌倉岳で見かけたブナだ。
「昨年(平成5年のこと)の春、地域学會の数人と川内村の平伏沼(へぶすぬま)の近くにブナが残っているというので、ピクニックがてら観察に出かけた。(中略)行ってみて驚いた。幹回りは大人4人が手をひろげてやっと回るくらいの太さの巨木」だということを、植物の専門家湯沢陽一さんが書いている。
ピクニックには私も同行した。モリアオガエルの繁殖地として、昭和16(1941)年、国の天然記念物に指定された平伏沼の奥に、巨木がデンと鎮座していた。平伏の森の「山太郎」だから「太郎橅」と呼ぼう、と提案した。で、今も仲間内では「平伏の太郎橅」で通じる。
「太郎橅」の幹周りは、正確にはいくらあるだろう。「とてつもなくでかい」という印象はあるのだが、『川内村史』の口絵写真には人間がいないから、比較ができない。左側一番下の、「幹」のような枝に大人が上って座ったが、まるで幼児のようだった。
いつか川内村の石井芳信教育長に会ったら、「太郎橅」の実測調査を提案しよう。「日本一のブナ」と認定される可能性があるし、そうでないとしてもモリアオガエルを守る「平伏森の神」として、その存在を知ってもらう意義は十分あるのだから。
今年10月25日には、巨木の周囲に木製の保護柵が設けられた。「森の神」の見学者が急増したため、土が踏み固められて根がダメージを受けないようにしたのだという(デーリー東北)。
幹周り6メートルと言えば、大人4人がゆるゆる両腕を伸ばし(1.5メートルほど)、手をつないでやっと回るくらいの大きさだ。<ん! そのくらいのブナなら阿武隈高地でも見たぞ>
いわき地域学會図書16『あぶくま紀行』は文章で、『川内村史』第2巻・資料篇は口絵でブナの巨木を紹介している。「あぶくま紀行』の口絵にもブナの写真がある=写真左が『川内村史』、右が『あぶくま紀行』=が、そちらは田村市常葉町の鎌倉岳で見かけたブナだ。
「昨年(平成5年のこと)の春、地域学會の数人と川内村の平伏沼(へぶすぬま)の近くにブナが残っているというので、ピクニックがてら観察に出かけた。(中略)行ってみて驚いた。幹回りは大人4人が手をひろげてやっと回るくらいの太さの巨木」だということを、植物の専門家湯沢陽一さんが書いている。
ピクニックには私も同行した。モリアオガエルの繁殖地として、昭和16(1941)年、国の天然記念物に指定された平伏沼の奥に、巨木がデンと鎮座していた。平伏の森の「山太郎」だから「太郎橅」と呼ぼう、と提案した。で、今も仲間内では「平伏の太郎橅」で通じる。
「太郎橅」の幹周りは、正確にはいくらあるだろう。「とてつもなくでかい」という印象はあるのだが、『川内村史』の口絵写真には人間がいないから、比較ができない。左側一番下の、「幹」のような枝に大人が上って座ったが、まるで幼児のようだった。
いつか川内村の石井芳信教育長に会ったら、「太郎橅」の実測調査を提案しよう。「日本一のブナ」と認定される可能性があるし、そうでないとしてもモリアオガエルを守る「平伏森の神」として、その存在を知ってもらう意義は十分あるのだから。
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