2009年12月14日月曜日

師走のもちつき


きのう(12月13日)、カミサンの実家へもちつきの手伝いに行って来た。師走前半恒例の作業だ。米屋をやっているので、お得意さんや昵懇にしている人に、一年の感謝の意味を込めてもちを贈る。機械でもちをつくるとはいえ、4人による一日がかりの作業だ。

私はもち米をふかすかまどの火の番、「釜じい」だ。かまどは三分の二に切ったドラム缶。それに手を加えて釜が載るようにした。釜にお湯を張って沸騰させる。釜の上には蒸籠(せいろう)が二つ=写真。蒸気がまんべんなくゆきわたるように火力を一定に保ち、ときどき釜にお湯を補給するのも私の役目。

焚き木は家の裏の庭が供給源。大きなケヤキの木がある。去年の伐採枝がわんさと残っている。木造建築の廃材も知り合いから届く。それを義弟が1メートルちょっとの長さに切っておく。焚き火をやる感覚で一日、火とにらめっこだ。

毎年のこととはいえ、一年にいっぺんだから手順を思い出すまでには少々時間がかかる。30分もたつとコツが分かってくる。新しくもち米を入れた蒸籠が来る。ホイ来たとばかりに、釜に載っている蒸籠のふたを開けて二段重ねにするのを待つ。釜の湯が減れば、練炭七輪にかけておいたお湯を補給する。ころあいを見て焚き木をつっこむ。

かまどに近い左足のひざが痛いほど熱くなる。上半身が汗でぬれる。去年、義弟からもらって飲んだ冷たい「創健美茶」がうまかった。今も、なにかというと飲んでいる。「創健美茶」でなくてもよかったのだが、「創健美茶」だったので記憶に刷り込まれてしまったのだろう。

もちつきが終わると、次は年賀状――そんなことが頭の隅っこで点滅する。年内には書いたことがない。12月15~25日までに投函すれば元日には配達される――ということは承知していても、まだ手つかずだ。年賀はがきは用意してある。このままでは、投函は元日以降になりそうだ。

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