2009年12月30日水曜日
ネギ料理
三春ネギのルーツ調べに一区切りがついたとき、匿名さんからコメントをいただいた。それにこたえず、ずるずるここまできてしまった。おわびします。三春ネギと阿久津曲がりネギは同じ、という状況証拠がそろった。
10月に種をまき、苗=写真=を育て、翌年5月に苗を植え、8月に植え直して曲がりネギにし、晩秋、収穫する。三春ネギも阿久津曲がりネギもそれは同じ。生産地も隣り合っている。小野町の三春ネギ生産農家は苗を阿久津から買って来る――それが決め手になった。
で、ルーツ調べの次は何をしようとか考えていたとき、テレビでネギを主役にした料理番組に出合った。「満天☆青空レストラン」。深谷ネギに豚肉と鶏肉を加えた「塩すき焼き」を紹介していた。塩は最近、白菜漬けに利用しているモンゴルの岩塩だ。番組のホームページでレシピ書き留めた。いずれ三春ネギで試してみよう。
生のままでは辛いネギが熱を加えると甘くなる。ネギの味噌汁(根深汁)がそれ。ネギだけではない。タクワン、ホウレンソウの赤根、サンマの味醂干し、塩サケの皮、カツ刺し……。無意識に求めている究極の味は「甘み」ではないのか。このごろ、そんなことをよく考える。食卓には七味や胡椒が欠かせないにしても、最後は「甘み」に行き着く、と。
それなら、ネギの甘みをどう引き出すか。風邪を引いたらネギを刻み、みそを加え、熱湯を注いで飲む。昔からやっていることだ。ネギ入り納豆も、ネギの炒り卵もよく食べる。それだけでは芸がない。
図書館からネギ料理の本を借りてきた。「牛肉のねぎ巻き焼き」や「焼きねぎとえびだんご鍋」、「ねぎだれ」や「ねぎみそ」などのレシピが入っている。せっかく三春ネギについて調べきたのだから、今度は新しいネギの食べ方を調べなくては、というところだ。
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