2009年12月29日火曜日

キノコ談議


いわきキノコ同好会の総会が日曜日(12月27日)、いわき駅裏の旧城跡にある旅館で開かれた。総会後はちょっとした勉強会をやり、忘年会を兼ねた懇親会に移って、一年を振り返りながらキノコ談議にふける。キノコの知識がいちだんと増す日でもある。

勉強会では、9月20日と10月17日に実施した観察会のキノコ鑑定結果が、スライドを使って報告された。初めて目にするキノコもたくさんあった。

懇親会では、アルコールが体に行き渡ったころ、順繰りに自己紹介を兼ねてキノコ情報を伝え合った。――今年、キノコはおおむね不作。栽培キノコも一度ではなく、二度、三度とばらけて発生した。アミタケは遅くなって出た。マツタケは不作。ウスヒラタケが白こぶ病にかかっていた。ヒラタケ=真=もそう。

キノコバエに運ばれた線虫がヒラタケ・ウスヒラタケのひだに付着すると、ヒラタケ・ウスヒラタケは自衛のために虫こぶ(白こぶ)をつくり、線虫を食べてしまう。白い粒々がびっしり付いているヒラタケなどは、気味が悪いから手が出ない。栽培ヒラタケは当然、売り物にならなくなる。目の細かな防虫ネットをかけると効果があるそうだ。

この白こぶ病は、いわきではちょっと前まで知られていなかった。温暖化とともに媒介するハエが北上を続け、いわきにまで到達した、ということだろう。

食菌のクリタケは、イタリアの図鑑では毒キノコとして扱われている、ということを当欄で紹介した。その話もした。

すると中毒の度合いに話が移り、チチアワタケを食べて下痢をした、という人が出てきた。私も経験者の一人だ。今まで言わず語らずですましてきたが、食べると必ず下痢をする。「傘の裏の管孔をむけばいい」が、結論だった。

また一つ、いや三つ、四つ勉強になった。

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