2011年7月31日日曜日
とにかく測る
今朝(7月31日)の3時54分ごろ、大きな揺れがきた。とびおきた。3・11、4・11、4・12に次ぐ揺れだった。本棚から写真立てが落下した。2階はカミサンが片づけたばかり。積んでおいた本が数冊崩れ落ちていた。震源は福島県沖。いわき市錦町で震度5弱、平四ツ波、小名浜、三和で4だった。
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きのうの朝、シャプラニール会員の徳島大・森田康彦さんから電話が入った。彼はIターン組で、いわきの泉ヶ丘に家がある。放射線の専門家だ。久之浜で放射線量の測定を継続している。
木曜日、森田さんのサーベイメーターが近くに寝泊まりしているシャプラ職員から届いた。森田さんはそれを持って久之浜の線量調査に行く。バスで来た。その先は? タクシー? 地元の人と落ち合う場所は久之浜一小だ。そこまで車で送る。
一部が福島第一原発から30キロ圏内に入る久之浜は、津波・火災のほかに、放射線量の問題と向き合わざるを得ない。二つの小学校と一つの中学校は閉鎖され、南の平で授業が行われている(今は夏休み)。
「原発震災」からの復興は、経済再生を主とした大人の視点だけでは弱い。子どもの未来、つまり教育と文化にこそ意を注ぐべきではないか。子どもを中心に据えれば、それこそユニバーサルデザインとしての震災復興プランができる――そんな思いがつのる。
6月下旬に、いわき市久之浜・大久支所で森田さんが住民を対象に線量調査報告をした。「小・中学校再開準備プラン」も明示した。地域の再生は学校の再開から始まる。子どもの声の響かないマチは、マチではない、ということだろう。子どものために地域全体で放射線量を測って、高いところは除染する。学校の除染こそが地域再生の第一歩ではないか。
とにかく測る。高ければ除染する。地元の企業の協力を得て“実証作業”を進めるところを校庭から眺めた=写真。玄関の屋根=ベランダ?=の線量を測り、苔や土を除去して再度測る。それを住民が確かめる。一緒に調べ、一緒に対策を考える。この「一緒」を積み上げるしかないのだろう。
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