2011年11月6日日曜日
合同役員会
区内会と子供を守る会の合同役員会が先日、開かれた。11月下旬に区内の通学路を中心にした除染・清掃作業を予定している。区内会の役員だけでできることではない。住民にも、子供を守る会の保護者にも加わってもらいたい――と呼びかけて実現した、合同役員会だった。
県の補助事業に生活空間環境改善事業がある。市が窓口になっている。区内会などが通学路や公園の除染作業をするとき、最大50万円を補助するというものだ。9月下旬に説明会が行われ、わが区も10月下旬に補助金の交付を申請して受理された。
除染・清掃活動を実施するまでには、計画づくり、事前の線量測定、マップ作りなどが欠かせない。補助金を使って線量計や高圧洗浄機などの備品を買い、カッパや長靴などの消耗品を買う。事前の線量測定は線量計を購入しての実施となる。
当日の作業も役割分担をして進めなければならない。洗浄隊、草刈り隊、ごみ回収隊……。実務的な書類などはめったにつくらないから、区長さんと詰めながらの作業となる。
子供を守る会の保護者・子どもは区内の県営住宅に住む。その住宅の一角にケヤキが植わってある=写真。そばには公園。ケヤキの根元の線量は、6月には毎時1マイクロシーベルト。数値を示して近寄らないように回覧で伝えた。
それが最近の測定では、そこだけ倍の2マイクロシーベルトになった。ケヤキのそばが集団登校の待ち合わせ場所になっていたため、保護者が待ち合わせ場所を変更した。
そういえば、東隣に位置する草野地区に線量の高い児童遊園がある。市が公表した都市公園などの空間放射線量モニタリング調査結果によると、地表1センチメートルで毎時1.46マイクロシーベルト、1.18マイクロシーベルトといった具合だ。市はこれらの児童遊園を含む9公園について表土除去・遊具洗浄を実施するという。
県営住宅の公園の数値はそこまでいかないが、ケヤキがすぐそばにあることを考えると、「取り残された公園」になりかねない。
住宅を管理する県のいわき建設事務所には6月に対策を陳情したが、あいまいな返事だった。保護者も直接、建設事務所に善処方を要望したという。建設事務所にしっかり、早く処置してもらわないと困る。区内会と子供を守る会の合同役員会でも、この「ケヤキ情報」が共有された。
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