このところちょくちょく近所のコンビニを利用する。昼の買い物が多い。それでわかったのだが、いつもご同輩(高齢者)がいる。
持病の腰痛からくる足の痛みで、カミサンが動けなくなったときがある。それで、ベッドから指示が飛んだ。「朝はあるもので食べて」「昼はコンビニから買って来て」
家事も家計もカミサンにまかせっきりだ。そのカミサンが立っているときついという。当然、台所仕事は省略が多くなる。で、言われたとおりに動く。
スーパーへも一人で行った。そのことをブログに書いた(8月12日付「初めてのお使い」)。
――カミサンが本棚を片付けているうちに無理をしたらしい。左足に痛みが走り、日曜日(8月10日)は朝から横になっていた。
カミサンが分担していた家事のすべてを、そして「さくらネコ」のゴンのえさやりも含めて、「お願いね」という。
コンビニはともかく、スーパーへはアッシー君として行き、買い物かごを持ってついて回るだけだった。それを全部自分でやらないといけない。確かに、初めてのお使い、ではある。
どこに何があるかわからない。必要なものにたどり着くまで時間がかかる。レジもセルフではなく対面レジを選んだ――。
別の日、コンビニでの買い物を指示される。言われたとおりに、カミサンの財布から千円札と500円硬貨、100円硬貨を数個取って出かけた。
サンドイッチといなりずし、アイスクリーム、ガリガリ君と、買い物は簡単だった。が……。レジで精算機に千円札を入れ、500円硬貨を投入した瞬間、機械がストップし、画面の表示が変わった。
レジのおばさんも戸惑った様子だ。そこへ若いバイトの店員が飛んで来た。精算機には詳しいらしい。投入口のカバーを開けると、入れたばかりの500円硬貨が現れた。通常の500円硬貨ではない。記念硬貨だった。
家に戻って通常の500円硬貨と記念硬貨を比較する=写真。記念硬貨は、表面が「特別御料儀装車」の絵柄を囲むように「日本国 五百円」と印され、裏面は「菊の御紋と束帯の紋様」を「御即位記念 500円 平成2年」の文字が囲んでいる。
平成天皇の即位記念硬貨だった。上皇后ファンとしては「お守り」を兼ねて財布に入れておいたのだろう。
ネットでサイズを調べる。通常の硬貨は、平成12年製(2代目)で直径が26.5ミリ、重さが7.0グラム。これに対して記念硬貨は直径が30.0ミリ、重さが13.0グラムと、一回り大きくて重い。
精算機は記念硬貨を硬貨とは認識しない設計になっているのだろう。それで、「お守り」は手元に残った。ま、これも社会勉強のひとつにはちがいない。
それよりなにより、コンビニは今や高齢者には欠かせない存在だ。路線商店街の真ん中にあるので、マイカーのない高齢者も歩いて行ける。日常の食べ物を調達できる便利さを再認識した。
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