わが行政区は、集合住宅を戸建て住宅が取り囲むような配置になっている。戸建てと集合が半々くらいで、隣組の数は28、隣組に加入しているのはざっと290世帯だ。
ここの行政嘱託員をしている。定期的に届く市の回覧文書を隣組ごとに振り分け、紙袋(わが家に届いた大型封筒を再利用)に入れて、行政区の役員さんと、自分が担当する隣組の班長さん宅に届ける。
8月1日付の文書は、全戸配布が市からの3種類と地元の1種類の計4種類で、紙袋の厚さは最大3センチに膨らんだ=写真。
これでは集合住宅の1階に設けられている郵便受けのすき間(投入口)には入らない。
班長さんの自室の前まで持っていかないと――となるのだが、2階はともかく、3、4階は、心臓のクスリを飲んでいる人間にはこたえる。
年度末の3月に全戸配布される「健康のしおり」(65ページ)も、「行嘱泣かせ」ではある。
隣組によってはひとつの紙袋では間に合わない。印刷所に勤めている、ある隣組の班長さんから、開くと側面が3センチほどにふくらむ大型封筒の寄贈を受けた。これが役に立った。
で、集合住宅の3、4階は? カミサンが配達を代行してくれた。今度もカミサンの力を借りた。
今年度から回覧文書の配布回数が月3回(1、10、20日)から2回(1、15日)に減った。
行嘱の負担が減るのはいいのだが、年間を通じた配布件数と量はそう変わらない。それどころか、ここにきて年4回、全戸配布の「アリオスペーパー」が加わった。
初回が1カ月前の7月1日付だった。奇数月は、県の広報「ゆめだより」はない。が、偶数月で「アリオスペーパー」の発行が重なる10、4月は、回覧文書がどのくらいの厚さになるか、ちょっと心配だ。
8月1日付ではその心配が現実になった。広報いわき、県の「ゆめだより」、そして今年度後期の公民館市民講座案内(28ページ)。これに地区市民体育祭のプログラムが加わった。
いつもはひとりで配るのだが、最大15世帯の隣組の紙袋は、片手で持つのがやっとというくらいに重い。
そのうえ、この猛暑続きである。夏場は7時前、今回はそれより2時間も早い早朝5時、新聞配達よろしくカミサンを車に乗せて出発した。
3~4階建ての中層住宅では、郵便受けの開閉ができるところはそこに入れ、それができないところは自室の前に置く。
結果的に3階2カ所、4階1カ所。これをカミサンに頼んだ。正味40分。5時40分には家に戻った。
農家では、夏は朝飯前に一仕事をする。日中は野良には出ない。それと同じで、朝食後は茶の間でゴロンとしていた。「昭和の家」ではこれが一番。
7月最後の日。一仕事を終えたという思いからか、それからの一日が長かった。あまりにも長いので、つい慣習や制度の変更(文書配布の回数減)には一長一短がある、なんてことまで考えてしまった。
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