2025年8月25日月曜日

サンダルが熱い

                                             
   8月20日の夏井川流灯花火大会は、家にいて花火の音を聞くだけだった。それでも夜の川を流れる灯籠と平神橋上のにぎわいを想像して、夏から秋へと気持ちを切り替えた――。

と言いたいところだが、今年(2025年)は「残酷暑」続きで、そんな感傷に浸るヒマはない。

 8月23日も暑かった。山田では最高気温が36.6度と観測史上最高を記録した。わが家の茶の間も午後の3時台には室温がこれまでの最高と同じ36.4度に達した。

 夏至から2カ月がたち、秋分の日まではおよそ1カ月。太陽の位置が南下し、だいぶ日が短くなってきた。

 そのためだろう。午前中は南に面した玄関のたたきに日が差し込むようになった=写真。サンダルを入れて、光と影の具合を撮ろうとしたとき、「なるほど」と思った。

 手前には蚊取り線香がある。たたきの踏み台には「さくらネコ」のゴンが長々と伸びている。そこが一番涼しいのだろう。

 庭先には青柿が落ちて散らばっている。ここ数日、特にそれが目立つ。その直撃を避けるために、車はそばの物置跡に止めた。

 車は車で、運転席と助手席の窓を開け、ハンドルにはタオルを掛けておく。でないと、車に乗り込んだとき、空気が超高温になっている。ハンドルもやけどするほど熱い。

 エアコンなし。窓という窓、戸という戸を開けて、扇風機を最強にしておく。一方で、昼も夜も蚊取り線香が欠かせない。その象徴のような写真だ。

 この日、とうとう蚊取り線香のスペアがなくなったので、近くの店に行って緑色の大巻きを買って来た。ほんとうは茶色の中巻きが欲しいのだが、それはマチの某店にしか売ってない。

 それよりなにより、この「残酷暑」に驚いたことがある。お昼が近づいたので、近所のコンビニでサンドイッチなどを買おうと玄関のサンダルをはいたら、「アチチチー」思わず叫んだ。かかとがやけどしそうなくらいに熱かった。

7月に滋賀県の小学校で6年生が水泳の授業中、尻にやけどを負ったというニュースがあった。

プールサイドにマットがある。そこに座っていたら尻が赤くなった。軽いやけどという診断だった。前もって水をまいたそうだが、太陽に熱せられたマットには効果がなかった。

また7月の別の日、1歳の女の子が滑り台で尻にやけどを負った。それと同じで、こちらは「サンダルでやけど」ではないか。

熱中症だけではない。「危険な暑さ」が至る所にひそんでいることを、身をもって知った。

それでも季節は巡る。いわきでは8月24日で子どもたちの夏休みが終わった。「まつりの夏」が終わって 「選挙の秋」がきた。いわき市長選が8月31日告示、9月7日投開票で行われる。

この告示日に地区の市民体育祭が開かれる。雨天の場合は中止になる(次の日曜日は、会場の小学校が市長選の投票所になるため)。せめて曇りであってほしいのだが……。

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