2026年2月2日月曜日

サッシ戸再生

                               
   6枚ある店(わが家)のサッシ戸のうち、出入りに使っている1枚が簡単には開かなくなった。前からてこずってはいたのだが、年明け後、いちだんと状態が悪化した。

開けるのを断念して、店の前にダンシャリで出た古着を置いていく人がいた。わきの駐車場から電話をかけてきて、私が戸を開けると同時に、古着の入った袋を持って来る人もいた。

これでは来客も用が足せない。カミサンが電話帳を見て、近場にあるアルミサッシ関係の業者に連絡した。

用件と場所をいうとすぐ、いろんな戸車を持ってやって来た。サッシ戸をはずして作業をすること30分、代わりの戸車がぴったりはまって、サッシ戸はスムーズに動くようになった=写真。

聞けば、車で数分もかからないところに作業場がある。貸倉庫を利用している。自宅は狭いので、昼間はそこで仕事をしているのだという。

幸いというか、大当たりというか、個人の家の小さな困りごとにも応じる自営の建材業者だった。

サッシ戸の滑りが悪い理由ははっきりしている。東日本大震災の強震(6弱)で家がダメージを受けた。戸車もおよそ25年の耐用年数を超えた。その「ひずみ」が年を追って大きくなったのだろう。

今では45年も前になる。2階を増築するのに合わせて、1階の店舗部分も改装し、店の戸をアルミサッシに替えた。

東日本大震災では、海岸線から5キロほど離れた内陸部なので津波被害は免れたが、「大規模半壊」に近い「半壊」の判定を受けた。

2階の物干し場から階下のトイレに雨が漏る。店の一角にある地域図書館=カミサンたちの茶のみ場も、通りに面したサッシ戸がおかしくなる。その両方を修繕したほかは、震災時のままだ。

地域文庫へは店の中から出入りする。冬はガラス戸を閉める。ところが、途中までしか閉まらない。すき間には布を垂らして寒気が入るのを防いでいる。

震災から今年(2026年)で丸15年。この間に5強、5弱といった大きな地震も何度かあった。そのたびにコンクリートの基礎の割れが広がったようだ。津波被災者や原発避難者だけでなく、一般の被災者もいまだに3・11の後遺症を抱えている。

ほかのサッシ戸は問題がない。全部を取り換えるとなると、予算的にはちょっと手に負えない。ありがたいのはやはり職人技。最小限の費用で問題を解決してくれた。「サッシ戸のホームドクター」である。

今までサッシ戸を開けるのにてこずっていたカミサンの友達も、「あら、簡単に開く」と感心していた。

地域には、医者以外にもいろんな「ホームドクター」がいた。水道、ガス、電気はもちろん、床屋だって。

そのなかで「何かあったら連絡を」といってくれる職人さんが見つかった。暮らしには欠かせない「隣人」である。

そう、そう。「パソコンのホームドクター」もいる。不具合が起きるとすぐ連絡する。すると、仕事帰りに来てくれる。先日もそうしてトラブルを解消してくれた。