日本野鳥の会いわき支部から、支部報「かもめ」が届く。今は県外に住む元事務局長氏のはからいで恵贈にあずかるようになった。
いわきの野鳥の情報源である。特に注意して読むのが、毎年1月、全国一斉に行われるガン・カモ調査だ。いわきに飛来した冬鳥のハクチョウやカモ類の数、前年・前々年との比較がわかる。
報告に併せて、珍しい鳥の飛来などにも触れる。今年(2026年)は沼部(鮫川)と平・塩(新川合流部の夏井川)で、アメリカコハクチョウ(コハクチョウの亜種)、四倉漁港でコクガンの若鳥が確認された。
さらに、特筆すべきこととして、今回ついにコサギが確認できなかった、とあった。コサギはいわきでも水田や川で普通に見られるシラサギと思っていたが、これには驚いた。しかも、近年減少傾向にあったという。
シラサギはダイサギ・チュウサギ・コサギに分類できる。体の大きさの違いが基本になっているのだろう。
この3種類はくちばしの色、あるいは足指の色で識別される。ダイサギ・チュウサギはくちばしが黄色いが、コサギは黒い。逆にコサギの足指は黄色い。くちばしと足指の色を見てダイ・チュウ・コの区別をしてきた。
日曜日、夏井川渓谷の隠居へ行くとき、神谷~中塩~平窪、そして小川の水田地帯を通る。
サギ類がよく水田にいる。くちばしの黄色いシラサギがほとんどだ。くちばしの黒いコサギは、言われてみれば確かに1~2回しか見ていない。
コサギが姿を消したと知って以来、田んぼ道や堤防を通るときには意識してシラサギのくちばしを見るようになった。
ところが、である。最近は体が大きいのにくちばしが黒いシラサギをよく見かける。
コサギが大きくなったのか。最初はとまどったが、ダイサギは繁殖期になると、くちばしが黄色から黒色に変わる、婚姻色というそうだ。その変化を知ってようやく合点がいった。
くちばしが黒いからコサギ、ではなかった。コサギでなくても、繁殖期になれば色が変わる。それだけではない。ダイサギかチュウサギかは単独でいる限り判断が難しい。
しかも、「チュウダイサギ」という呼び方がある。最近知った。そのうえ、「亜種ダイサギ」「亜種チュウダイサギ」という分け方も。
シラサギは1年中いるような印象だが、実際はどうなのか。ダイサギは南の鳥で、夏鳥として飛来し、本州以南で繁殖する。一部越冬もするのが亜種のチュウダイサギだという。
冬鳥のシラサギもいる。ダイダイサギあるいはオオダイサギと呼ばれるもので、大陸から冬鳥として渡って来る。これは亜種のダイサギだそうだ。
シラサギに関する知識は昔の野鳥図鑑のままだった。最新の情報に更新しないといけないのだろうが、どうもついていけない。
ちなみに、掲載のシラサギ=写真(カミサンが撮影)=は婚姻色のダイサギらしい。口角は目の後ろまで切り込んでいる。それでいちおうダイサギと判断した。
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