2026年7月29日水曜日

真空チルド

                               
   7月も残すところあと2日。東北南部の梅雨明けは秒読み、というより遅すぎではないか、そんな思いもよぎるが……。

関東甲信は7月20日に梅雨が明けた。いわきは北関東と同じ気象環境である。いわき地方も、山田では前日の19日から5日連続、真夏日を記録した。

日曜日の19日は夏井川渓谷の隠居で土いじりをした。すぐ汗でぐしょぐしょになった。

このあと、マチへ戻って総合図書館へ行き、市立美術館の企画展を見る予定でいたが、「年寄り半日仕事」である。図書館で本を探したら、もう家で横になりたくなった。

 美術館で開催中の「20世紀北欧デザインの巨匠 スティグ・リンドベリ展」は、翌日行くことにして帰宅した。

3連休最終日の「海の記念日」)も朝から暑かった。美術館の駐車場に車を止めて1時間もしないで戻ると、運転席の計器盤は外気温37度を示していた。

 猛暑である。アスファルト舗装の駐車場とはいえ、37度とは! 海へ行こう。海風が冷たいはずだ。

 いわきのハマは俗に「いわき七浜」といって、海水浴場が10カ所前後はあった。東日本大震災、そしてコロナ禍の影響を受けて、現在では北から久之浜・波立(はったち)、四倉、薄磯、勿来の4海水浴場が開いているにすぎない。

美術館から海へ――。目的は「道の駅よつくら港」で売っているソフトクリームだ。

平市街を離れ、海岸道路に出ると、車の外気温は28度に下がった。9度の差である。マチよりは低いが、それでもやはり暑い。

暑いだけでなく、空気が湿って重い。スペイン生活が長い友人の画家の話を思い出す。

向こうは暑くても空気が乾燥している。ところが、日本は暑いうえに湿って重い。なんだか空気をかき分けるようにして歩いている感じだという。加齢のせいか、湿って重い空気に似た感覚を抱くようになった。

人間だけではない。糠床も湿潤と暑さの影響を受ける。表面が短時間で白い膜に覆われる。産膜酵母である。

異臭(シンナー臭)も加わるようになった。それで、朝晩だけでなく、暑い日には昼も糠床をかき回す。さらには食塩を加え、穴の開いた細長いグラス状の容器も入れて水を抜く。

それを続けていると、異臭が収まった。と思ったのも束の間。糠漬けをパックに入れて冷蔵庫で保管していたら、またかすかに異臭がする。冷蔵庫でも異臭のもとの菌は抑えられないのか。

糠味噌を洗い落としても同じだった。じゃあ、どうすればいいんだ――悶々としていたら、カミサンがパックを冷蔵室の「真空チルド」=写真=に入れた。

ここに保管していた糠漬けを食べたら、異臭がしない。偶然かもしれないが、真空チルドで菌の活動が抑えられたようだ。

それからは、糠漬けはチルドで保管し、そのつど出すようにしている。それで今のところ問題はない。これはこれで「黴雨(ばいう)」と高温がもたらした発見、ということもできる。

0 件のコメント: