2008年9月8日月曜日

タマゴタケを食べる


夏井川渓谷の一角に住む知人の家には、竹林も雑木林もある。無量庵の軒下に日よけを兼ねたスダレのようなものをつるしたい、というカミサンの発案で、必要な本数の竹をもらいに行った。もちろん、こちらで切って運ぶのが条件だ。

私の中学校の同級生が平で大工さんをやっている。彼に無量庵の出窓や押し入れの改修、庭木の枝切りを頼んだ。ついでに竹をとなって、2人で森の家へ向かう。同級生の作業の邪魔にならないところで、知人の奥方と話をする。奥方は自然全般についてのボランティア活動をしている。キノコ・チョウ情報を教えてくれた。

チョウはさておき、「私でさえチチタケを採った。タマゴタケも出るようになった」という。チチタケはこの夏、思いのほかに採れた。奥方もあちこちの情報から「チチタケは豊作だったみたい」という。それよりなによりタマゴタケである。無量庵へ戻ると、仕事をする同級生とカミサンを置いてシロヘ向かった。

岩場の手前で小さなタマゴタケが出迎えてくれた。随分小さいなあ。気持ちがしぼみそうになりながら陰へ回ると、あった! 足元に、斜面に、その下の平場=写真=に。指折り数えたら十数本はある。

昼食にタマゴタケの澄まし汁を振る舞った。真っ赤な傘を8等分して、色を飛ばさないように、火を止める寸前、傘を上にして浮かべる。私ら夫婦はいつものように口に運ぶ。同級生も「きれいだね」と言いながら口にする。

昼休みをとったあと、仕事を再開し、私ら夫婦は切り落とされた枝の片付けに追われた。3時過ぎにはすべての作業が終了した。部屋で一服していると、土砂降りの雨。タイミングよく片がついたものだ。

そのとき、人心地ついたからか「腹が痛くなんねなあ」と同級生。「ナニ、半信半疑だったの?」「そういうわけではないけど」。いや、やっぱり心配しながらタマゴタケを口にしたのだ。

そういえば、タマゴタケを食べる前に「キノコの食毒をどうやって見分けるの?」と聞いてきた。キノコの研究会に入って勉強していること、迷信にはとらわれずに食べられるキノコは食べてきたことを話す。ついでにキノコ図鑑でタマゴタケを見せ、食菌であることをさし示す。その段階から警戒が始まっていたのだろうか。

ひとまず腹はなんともない。一夜明けた今朝(9月8日)も、「腹は痛くない」。同級生は自分に言い聞かせたに違いない。

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