2008年9月5日金曜日

堤防の道でバッタリ


夕暮れが早くなった。ふと気づいたら5時をかなり過ぎていた。在宅ワークでくらくらした頭を切り替えるために、朝とは逆コースで散歩へ向かう。家の前の旧国道を、知り合いが自転車でやって来た。たがいにペコリとやってすれ違う。

夏井川の堤防へ出た。まだ空に明るさが残るものの、少しずつ木下闇が濃くなってきた。やって来る人の顔も「かはたれ」に近づきつつある。同じ散歩組のおばさんとすれ違いながら、あいさつを交わす。ずっと先、点のようになって歩いたり、立ち話をしたりしている人もいた=写真。

と、10メートルほど先、自転車でやって来た若者が急に止まって、首から提げていたカメラをバッグにしまい始めた。こちらもカメラを首から提げている。なんとなくバツが悪いような感じですれ違いざま、ちらっと横顔を見て驚いた。バードウオッチングのつながりで4月に知り合ったばかりの大学生1年生(京都からいわきへ帰省中)ではないか。

「○○クン?」「ハイ」。ヤアヤアとなって、少し立ち話をする。「やせたんじゃないの」「5キロやせました」「(鳥の写真の)ブログ、だめだよ、1カ月に一遍くらいでは。また更新なし、○○は生きてるのか、って言う人の気持ちが分かるよ」「忙しくて、京都では写真を撮りに行けないんですよ」

彼の存在は日本野鳥の会いわき支部の会報「かもめ」を介してかなり前から知っていた。なかなか活発なジュニア会員だった。私は支部員ではないが、仕事がらみで毎月、会報が送られてきたので、支部と支部員の動きをある程度は把握できていた。で、新聞のコラムに取り上げたのがきっかけで、彼と知り合ったのだった。

新舞子海岸へチドリを観察に行った帰りだという。堤防の道にも面白い偶然が用意されている。いつかまたの再会を約束して彼と別れた。

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