2008年9月7日日曜日

昔のキュウリを栽培


今年は、キュウリはイボイボのあるものを栽培した。古くからある四倉の種苗店で苗を2株購入し、もらった別の苗とは分けて育てた。お盆前、何本か生(な)ったキュウリを実家へお土産に持って行くと、「昔のキュウリだね」と義姉が懐かしそうに言う。それは知らなかった。

イボイボは触ると痛い。かじると歯ごたえがしっかりしている。軟らかいキュウリに慣れた舌には硬すぎるかもしれない。もらった苗は9月に入ると元気がなくなった。「昔のキュウリ」はまだ葉も青々としている。花も咲く。

週に2回のペースで収穫する。が、今回はそれができずに1週間が過ぎた。土曜日(9月6日)、無量庵(夏井川渓谷)へ着くとすぐ畑を見た。キュウリ棚に、遠目にも太く長いのがぶら下がっている。大きいのは35センチ前後、容量としては普通の3本分か。それが4本ある。採りごろの普通の大きさのは5本。ざるに入れるとずしりとして重かった。

肥大したものはキュウリもみにするしかない。刻んで塩でもむか、味噌をからめるか。4本はそうやって、何日かに分けて食べることにする。まず、無量庵でキュウリもみをつくって酒のさかなにした。土曜朝市で買ったイカがあるので、それは刺し身にする。

キュウリもみを口にして、皮をむくのを怠ったのを反省する。キュウリが肥大するということは皮も厚くなるということだ。皮をむかないといつまでも硬いよろいが口に残る。

余ったキュウリはたっぷりの塩と重しをして古漬けにする。それが甕に積み重なって入っている。キュウリから水が出て表面に白い膜が張ったとき、一度煮沸して戻したほかは、ほったらかしのままだ。カビを抑えるために激辛トウガラシも入れた。甕の水に触れると少しヒリヒリして痛いのはそのためだ。

「昔のキュウリ」は古漬けにしても歯ごたえがいいのだろうか。パリパリと音を立てるだろうか。晩秋にはその答えが出る。

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