2009年12月26日土曜日

クリスマスプレゼント


イタリアからクリスマスプレゼントが届いた。カミサンの友人が向こうに住んでいる。当欄で私がよくキノコのことを取り上げるために、イタリアの植物・菌類併載の図鑑=写真=を送ってくれたのだ。

有毒・不食・食合わせて120種のキノコが紹介されている。イタリア語だから本文は読めない。が、学名から和名を探れば少しは実体が見えてくるだろう。初めてキノコの学名と向き合った。

「新発見」があった。食菌のクリタケの学名(Hypholoma sublateritium)が手元の図鑑と異なっている。しかも「毒キノコ」扱いだ。

座右の図鑑は四半世紀前に初版が発行された。で、クリタケは旧学名(Naematoloma sublateritium)で載っている。それは仕方ない。驚いたのは、クリタケが「有毒」扱いだということ。ネットで調べたら、近年、クリタケから有毒成分が見つかり、海外では「毒キノコ」として扱われている、とあった――イタリアでも当然、そうしているわけだ。

彼らの愛してやまないヤマドリタケ(ポルチーノ)は「OTTIMO(最良の)」の格付け。ヒラタケ、そしてそんなにおいしいとは思わないアイタケも「OTTIMO」だ。日本人には美味のエノキタケは「COMMESTIBILE(食べられる)」程度。食べ方、つまり料理法が違うのだろう。マツタケは載っていなかった。

ついでながら、分かったことがもう一つ。前にスウェーデンで食べた軽食「スモールゴス トータァ」の「トータァ」が分からないと書いたら、それはイタリア語のTortaと同じ意味だと思う、とクリスマスカードにあった。要は、野菜や肉などの詰め物をしたタルト料理のこと。納得がいった。

クリスマスカードには夏休みに別荘で過ごした際、軒下に巣くったスズメバチの写真、そして10月初旬、いつもより早く自宅の庭にやって来たヨーロッパコマドリの写真も添えられていた。心が躍るプレゼントだった。

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