2010年8月24日火曜日

農はアートだ!


8月22日の日曜日、郡山市立美術館に着いたのは9時半過ぎだった。早朝、わが家を出て夏井川渓谷の無量庵へ寄り、キュウリを摘んだり生ごみを埋めたりしたあと、郡山市へ車を走らせた。そのあとの経過はきのう(8月23日)のブログのとおり。

美術館の開館時間をめぐって、夫婦で口論した。「9時半よ」「10時だろ」。多少険悪な気持ちになったが、まあいいか、早めに行こう――着いたら、すでに開館していた。カミサンの言うとおりだった。

駐車場から美術館の建物までの回廊に人があふれていた。「農はアートだ!」。郡山の市農政課・農業青年会議所・農学校・美術館友の会の共催だという意味の立て看があった=写真。要は「直売市」だが、美術館らしく「マルシェ(市場)」(これはフランス語だな)に「ミュージアム(美術館)」の文字が配されている。

こちらは10時からだというので、「ビアトリクス・ポター展」を見たあと、じっくりのぞいた。女性スタッフはおしゃれだ。「野菜ソムリエ」だからか。展示されている農産物も、いわきでは見られないようなものばかり。白ナスがそう。「阿久津曲がりネギ」とは違う「ハイカラリッくん」なるネギもある。夏ネギだろう。「リッくん」を買った。白ナスも買った。

ネギは白根も葉も食べる「中ネギ」。つまり、葉ネギでもあり、一本太ネギでもある。千住系か。「リッくん」というネーミングもまたあちら風でおかしい。英語の「リーキ」からとった。

白ナスはスライスし、インゲンなどと同じく素揚げにして、醤油と料理酒にニンニク、ショウガ、砂糖を加えたたれにつけて食べた。ん? 中身は軟らかいが、皮は硬い。皮がそっくり残った。皮はむいた方がいいのか、それとも今年の猛暑のせいで硬くなったのか。

「リッくん」は、薬味はもちろん、サラダや浅漬けにもいいと包装にあった。が、ちゃんと「野菜ソムリエ」から説明を聞かなかったのが悪かった。生のままぬか漬けにしたら、口の中にアリシンがこもり、カミサンは「ネギくさい」とまゆをひそめた。加熱して甘みを出してからやるべきだったか。

白ナスも、「リッくん」もきめの細かいレシピがないと、もういいや、となりかねない。「マルシェ」に遭遇して買い物をしたいわきの人間の実感だ。

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