「広報いわき」8月号が届いた。中に、「いわきの伝統農産物を次世代へ」と題する変則見開き2ページの特集が載っている。
「近年、食の安全・安心や地産地消への関心が高まり、伝統的な食文化を見直す動きが広まっています。このような中、市では、地域に伝わる昔ながらの在来作物を次世代へ継承するための取り組みを進めています」
記事では、在来作物とは何か、なぜ在来作物が大切なのか、などについてふれたあと、①在来作物の発掘・調査②展示・実証圃(ほ)での栽培③(仮称)スローフード・フェスティバルの開催④在来作物に関する冊子の製作――を柱とする事業をPRしている。
ポスター=
写真=がいい。祖母と孫が縁側で小豆の種を介して対話している、そんな雰囲気がよく出ている。
実は、特集記事に絡んで取材を受けた。事業を展開している農業振興課のA園芸振興係長と、広報広聴課のKさんが拙宅に来た。「三春ネギ」の話をした。あとでA係長がポスターを持ってきてくれたのだった。
いわきの在来作物として、特集では「いわき一本太ネギ」(平北白土)「昔キュウリ」(三和町上三坂)「カラシナ」(三和町差塩)「コンニャクイモ」(田人町貝泊)が紹介されている。実証圃での栽培も進められているらしい。
「いわき一本太ネギ」は千住系、東京から平地沿いに北上してきた。これに対して、「三春ネギ」は中通り方面から山あいの道を伝って夏井川渓谷の牛小川辺りまで伝播した。私は、これを加賀系のネギとみている。在来の「ネギの道」も一つではない。
1 件のコメント:
ブログのコメント欄より大変失礼いたします。
いわき市より在来作物の調査・アーカイブ業務を請け負っておりますいわきリエゾンオフィス企業組合伝統農産物アーカイブ事業プロジェクトマネージャーの鈴木啓司と申します。
事業開始直後より、貴ブログを拝見しておりました。
シニア人材倶楽部田子様や北白土の塩様からもご紹介いただいており、牛小川地区で栽培されている三春ネギはもちろん、その他在来作物に関しても早期に聞き取り調査にお伺いしたいと思いながら私達に出来る限りの下調べを進めて、それでも分からないことをご教授頂こうとしていたところ、広報いわきの取材が先になってしまったことをお詫びいたします。
現在、ジュウロクササゲの産地調査が最優先になっております。
後日改めましてご連絡させて頂きたいとお願い申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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