2010年8月28日土曜日
クロアゲハ
週に一度、無量庵のある夏井川渓谷に通って15年余になる。年にざっと50回だ。菜園を始めてからは週に2回のときもある。通算で800回以上は通っているだろう。とにかく飽きない。飽きないのは“発見”があるからだ。そのことについてはすでに何度か書いている。
それでも書く。“発見”は“驚き”。自然は絶えず“驚き”に満ちている。人間がつくりだす流行とは無縁の、そこにだけ蓄積された自然の奥深さ。週に一度、そのほんの一部に触れる。先日は黒く大きなチョウの動きに目を見張った。
木々が茂る無量庵の庭で涼んでいると、黒いチョウが3匹、どこからともなく現れた。3匹はお手玉よろしく、上になり下になり、あるいは近づいたり離れたりしながら、行ったり来たりしている。写真だ、写真に撮ろう! あわててカメラを取りに行ったら、1匹はどこかへ去り、2匹がひらひら舞いながら庭木の中に入り込んだ。
葉に止まった個体をパチリとやった=写真。どうやらクロアゲハの雌らしい。ということは、ほかの2匹は雄。3匹が乱舞しているうちにライバルが脱落したのだろう。
オナガアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ……。夏井川渓谷で目撃したアゲハチョウはほかにもあったはずだが、ちゃんと特定できたわけではない。写真に撮って初めて名前が分かり、間違いが分かる。今度も自信があるわけではない。間違っていたらどうぞご指摘を。
そこへ足を運ぶと実感できる本物の、天然の、生物の多様さ――。落石や毒蛇、毒虫の危険はあっても、自然はいつも感動と驚きを用意している。
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