2010年8月20日金曜日

海水浴シーズン終了


いわきには10の海水浴場がある。遊泳期間が決まっている。今年は7月14日から8月18日までの36日間だった。期間中、約80万人が海水浴を楽しんだという。

新聞=写真=で今年の入り込み客数を知ったとき、「あれっ」と思った。意外に伸びなかったなあ。早い梅雨明けに猛暑続きとくれば、海へ避暑に繰り出す人が増えたはず。

おととし(平成20年)は106万人。11年ぶりに100万人の大台を突破した。昨年は天候不順で59万人まで落ち込んだ。連日の好天だから、おととしと並ぶくらいの入り込み数を期待したのだが、昨年の20万人増にとどまった。

天候不順の年を除けば、ここ何年間かは70万人台から80万人台で推移している。例年並みの入り込み客数だったことになる。

なぜ伸び悩んだのだろう。別の新聞によれば、熱中症を引き起こすほどの連日の猛暑が外出を控えさせたのではないかと、市はみている。それも一理あるが、現代人に海水浴を控えさせるなにか心理的なものがあるのではないか。よくいわれるのが「美白志向」。紫外線を嫌って、ということもないとはいえまい。

これも勝手な推測だが、海水浴客の主力ともいえる子ども、若いカップルや家族が減っている、つまり少子・高齢化の影響が考えられないか。まれな好天続きなのに入り込み客が伸び悩んだ。原因は一つだけ、なんてことはない。

もう一つ。入り込み客数が最も多かったのは、勿来ではなく薄磯だった。「勿来を中心にした100万人の海水浴場」といったイメージは過去のものになりつつあるのか。「海水浴の時代」ではなくなったか。

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