2010年8月26日木曜日
酸味
猛暑が続く。猛暑をしのぐために体がなにか違う食べ物を求めているのだろうか。いや、食べ方を変えるように体が指示しているのだろうか。
はっきり変わったことがある。キュウリの糠漬けだ。梅雨明け前は、まだ表面に緑色が残る浅漬けのキュウリ(夜入れて朝食べる、朝入れて昼食べる)が好みだった。が、梅雨明け以後は徐々に、表面が飴色になる古漬け、つまり酸味の強いキュウリを食べたいようになった。こんなことは初めてだ。
わが家にはエアコンがない。で、窓という窓、戸という戸を開け放している。家の内外がつながっている。茶の間では扇風機をかけている。それでも汗がにじむ。ぐったりすることもある。
熱中症の初期症状、あるいはそれにつながる「前症状」のようなものにはたぶん、絶えず襲われているはずだ。なにもしないのに汗をかいている。どんどん体から水分が失われている。それを防ぐために、いや最低の食欲を維持するために体が反応し始めた? それが、酸味の強いキュウリの古漬けを求めるようになった?
梅干しももちろん、食欲を増す。で、古漬けにまぶして食べることが増えた。でも、レモン汁は梅干しの酸味以上に刺激的だ。酸味の強い古漬けにより刺激的なレモン汁を垂らす。これがなかなかいい。
自家栽培のキュウリはもう終わりに近づいているようだ。わが家のほかに、夏井川渓谷の無量庵でもキュウリを栽培している。日曜日(8月22日)早朝、一週間ぶりに収穫したら、一本は30センチ近かった=写真。
それはキュウリもみにし、残るキュウリを糠床に差し込んだ。もらったキュウリもどんどん差し込む。古漬けにする。古漬けにして、食べきれないものは袋に入れて冷蔵庫にしまう。
キュウリは放置しておくと、水分が飛んで中が綿のように白くなる。そんなキュウリはおいしくない。水分を保っているうちに漬け込むのだ。酸味を加えることと、どんどん漬け込むこと、このところの猛暑が教えてくれた新しい知恵だ。
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