2011年11月22日火曜日

シイタケ発生


日曜日(11月20日)は、久しぶりに夏井川渓谷の無量庵で過ごした。谷のカエデがだいぶ色づいていた。あちこちにアマチュアカメラマンがいた。ほとんどが中高年だった。カエデ狙いである。とはいえ、人数は去年より少ない。行楽客はもっと少ない。

アマチュアカメラマンを吸い寄せるカエデの木がある。決まって三脚の列ができている。鮮やかな赤、光の当たり具合、背景の渓流……。フォトコンテスト向きのカエデらしい。

こちらはしかし、カエデどころではない。冬に向かってやらなければならいことがある。梅の木の枝の剪定だ。梅の木は2年ほど手をかけなかったので、徒長枝が櫛の歯のごとく空に向かって伸びている。

今年は原発事故の影響で、実がなってももぎらなかった。来年も実を取るのをあきらめる――そう決めたら、思いきりばっさり切ることができた。来年は、花は咲かない。再来年に花が咲いたら、身の丈の高さで実を収穫できるだろう。

菜園の草も引いた。手をかけないと、菜園も庭もたちまち草に覆われる。今年は菜園と向き合う時間が減った分、つる性植物が侵出してきた。ちっちゃな菜園でさえそうだから、相双地区の田畑は荒れ地と化しただろう。無量庵の猫の額の菜園といえども、草引きが欠かせない。

うれしい発見もあった。庭木の下にシイタケ菌を打ち込んだ原木が3本置いてある。菌がまだ残っているが、ここ何年か子実体(シイタケ)は発生していない。打ち捨てておいた。その原木になんとシイタケが出ていた=写真。2個。採りごろだが、我慢する。そこがつらい。

菌類はより放射性物質を取り込みやすい。ならば、土中の微生物は、虫はどうなのか。動物、鳥、山菜、木の実は? 山里の人間の暮らしは、自然の営みを生かすことで成り立っている。自然と人間の共生関係が一瞬にして断ち切られた。山で暮らす生きものもまた被害者になった。

相双地区では、これに野生化した牛、飼われていたダチョウ、犬猫などが加わる。それこそ、生きものたちも人間と一緒に、東電に対して損害賠償を請求していいのだ。

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