2008年7月5日土曜日

石森山のヒラタケ


このところ、1カ月に一度は平市街地の裏山・石森山へ行く。フラワーセンターへ直行する西側の道ではなく、草野方面から絹谷を経て山に入る東側の林道を利用する。そっちの方が家から近いのだ。

かつて1年に50日以上は通った経験から、キノコの出る時期がくると勝手に記憶がよみがえる。そうなるともう、いても立ってもいられない。昨朝(7月4日)も雨上がり、ヒラタケの映像が頭の中にちらつき出したから、平の街へ行く前に、30分ほど石森山を歩くことにした。

絹谷から入り、途中で車を止め、山の方へと続く遊歩道を探索する。目当てはヒラタケと梅雨キノコ。奥へ進むと、立ち枯れの木にピークの過ぎたヒラタケが数個、うなだれるようにして生えていた。別の木にはしっかりしたヒラタケがあった=写真=が、手が届かない。カメラを向けるだけにする。

ヒラタケ・アラゲキクラゲ・エノキタケの菌糸が共存するアカメガシワの木は、幹の途中からノコで切り落とされていた。誰かキノコを採りにのぼって幹が折れたりでもしたらコトだ――というわけで、「危険な芽」を摘んだものか。そんなのは自己責任だと思っている私は、“定点観測木”の切断にいささかムッときた。

同じ道を戻る途中、杉林に続く土手が少し崩れているのに気づいた。イノシシが下りて来たか、上って行ったかした跡だ。その辺りではいつもこうした「イノシシ道」が見られる。

そういえば、7月ももう4日。ニイニイゼミが鳴き出してもおかしくない。羽化したばかりのオニヤンマらしきものが頭上高くパタパタやりながら上昇していくのを見て、セミの映像が頭に浮かんだ。絹谷の里ではクリの花が咲いていた。

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