2010年5月27日木曜日

生け垣にすむ虫たち


わが家の生け垣はマサキが中心。奥にも家があるので、隣家との間には車が出入りできるスペース(私道)がある。

この時期は毎朝、生け垣をチェックする。マサキの葉を食害するミノウスバの幼虫を見つけ次第、除去するためだ。ミノウスバは蛾の一種。晩秋、成虫がマサキの枝に卵を産みつける。新芽が吹くころ孵化し、若葉を食べる。葉を食べつくすこともある。去年が、これに近かった。マユミの葉もやられた。幼虫が移動して隣家の塀にへばりつき、苦情が出た。

ミノウスバの幼虫退治は大型連休に始まった。4月の天候不順が逆に幸いしてか、孵化が遅れ、幼虫はまだかたまって生活していた。これがバラバラになり、木全体に散開すると除去作戦は容易でなくなる。そうなる前に集団でいるところを除去する。

取り残しは必ずある。数十匹程度ならどこが食害されているのか、外見上は分からない。葉の間につくられたクモの巣にフンが落ちていないか、幼虫が葉裏にいないか、歯磨きをしながら目を凝らす。

ときには棒を持ち出して枝をたたく。ミノウスバの幼虫がいれば、糸を出して降りてくる。同じように別の蛾の幼虫も降りてくる。その糸を手繰って幼虫を地面に落とす。このとき、クモも糸を出して降りてくる。カタツムリ=写真=も落下する。

クモは放っておけば元の場所に戻る。カタツムリは近くのブロック塀の上にのせておく。時間がたてばどこかに移動している。ワカバグモ、クサグモ、ネコハエトリ……。虫ばかりでなく、クモ類も結構いる。これにやがてはカマキリの幼虫が加わる。アブラムシと、それを捕食するテントウムシも。

これら樹上生活者のほかに、木の花に誘われて蝶たちがやって来る。なかでも目を引くのがアオスジアゲハだ。この美麗な蝶も間もなく庭に現れるに違いない。

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